04/25
2024
Thu
旧暦:3月17日 先勝 己 
イベント 社会・全般
2010年6月13日(日)17:51

「ヤッカ、ヤッカ」響く/多良間スツウプナカ 豊年、無病息災を祈願

「ヤッカ、ヤッカ」とはやし立て豊年を祈願した住民たち

「ヤッカ、ヤッカ」とはやし立て豊年を祈願した住民たち

【多良間】多良間村の伝統行事スツウプナカは、12日未明の「アカツキヌニガイ」を皮切りに、本番行事が行われた。各祭場ではニイーリ(神歌)を歌い「ヤッカ、ヤッカ(粟の穂が長く八重に実れ)」とはやし立てながら、豊年と無病息災を祈願。日中はツカサや村長、議員、校長ら村の有力者を招き海や山の幸の料理でもてなした。祭りはきょう13日、長老たちが厄払いを行い終了する。
 
 祭場はナガシガー、フダヤー、パイジュニ、アレーキの4カ所。
 パイジュニの中老座には11日深夜、神に供える刺身やミキ(神酒)、洗い米などがずらりと並んだ。
 
 中老たちが品々を携えて、洞くつ状の古井戸に出向き、「アカツキヌニガイ」を行い、本番が始まった。

 
 長老たちは、中老座から「パイジュニ(祭場)」に移り、ニイーリを歌った。青年たちが神酒を長老の角皿に注ぎ「ユノウレガ、ユノウレガ(豊年だよ、豊年だよ)」とお膳を揺らしながら祈りの歌。皿を掲げる中、全員が「ヤッカ、ヤッカ」と声を響かせた。
 アカツキの行事は、12日午前0時すぎまで約2時間続いた。
 
 今年、初参加した美里大地さん(20)は「先輩たちと心一つに頑張った。いい勉強になった。心の支えになる伝統行事は、引き継いでいかなければならない」と話した。
 
 日中の行事は、ナガシガーを皮切りに各祭場で行われ、下地昌明村長ら来賓を刺身やかまぼこ、揚げ魚などの料理でもてなした。
 下地村長は「今年もサトウキビが豊作となり、喜んでいるところ。スツウプナカは、穀納時代から続いている伝統行事。祭りを通して、みんなの心が一つになり島が発展することを願っている」とあいさつした。
 
 スツウプナカは1983年、村の無形民俗文化財に指定された。村を挙げた伝統行事には、成人男性のほとんどが参加するという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!