宮古毎日新聞(電子板)の試読はこちらから|宮古毎日新聞社

2010年10月11日(月) 9:00

ハンセン病の正しい理解を/人権市民ネットなど主催

並里院長が講演/おうえんポリクリニック

講演に熱心に耳を傾ける参加者たち=10日、働く女性の家

講演に熱心に耳を傾ける参加者たち=10日、働く女性の家

 「ハンセン病問題と退所者の課題」と題する講演会(ハンセン病と人権市民ネットワーク宮古など主催)が10日、埼玉県にある「おうえんポリクリニック」の並里まさ子院長を講師に招き、市働く女性の家(ゆいみなあ)で行われ参加者はハンセン病に関する理解を深めた。



 並里院長は所沢市で診療所を開き、地域医療に取り組みながら退所者の診療や相談に携わっている。
 同講演会を共催した退所者の会の知念正勝代表は「社会にはまだ差別や偏見がある。ハンセン病をより正しく理解するためにも、この機会に学んでほしい」とあいさつした。


 並里院長は「政府の隔離政策によって(療養所に)治療を閉じ込めるということは、医学を閉じ込めるということになる」と話し、「らい予防法」の廃止まではハンセン病について積極的な啓発活動がなかったことが社会の中で差別や偏見を生んだと指摘した。


 さらに「感染と発病とは異なり、感染後に発病する割合は原因となる菌と宿主(人間)側の条件(生活環境条件など)で大きく異なる」と述べた。加えて「らい菌に毎日暴露(接触)していても今の日本の生活環境ではまず発病しない」と話した。