宮古毎日新聞(電子板)の試読はこちらから|宮古毎日新聞社

2010年10月24日(日) 9:00

集落の加入率にばらつき/農漁業排水事業

川満96%、池間19・5%


 市農林水産部村づくり課のまとめによると、農漁業集落排水事業は、集落によって加入率に大きな差が出ている。最も高い地域は下地川満の96・0%、最も低いのが池間島の19・5%。行政は低い地域について「地下水や海の保全、生活環境を良くするためにも積極的な加入を」と呼び掛けるが、住民の中には費用負担などを拒む理由に挙げる人が多い。


 集落排水事業の運営には保守修繕費や操業コストが掛かることから、低い加入率は財政を圧迫する。今後、行政には目的達成と健全運営のため、何らかの対策が求められそうだ。

 農業集落排水事業が導入されている地域と加入率は平良高野(80・8%)、同島尻(38・3%)、城辺比嘉(75・3%)、下地与那覇(47・0%)、同上地(83・5%)、同川満(96・0%)の6カ所。漁業集落排水が平良池間(19・5%)と同久松(26・5%)の2カ所。加入率は、全体的に漁業集落より農業集落が高い。


 城辺と下地地区では市町村合併前、引き込み費用のうち10万円を超える金額を旧町が負担。川満では集落の資金も投入されたという。


 旧上水道企業団は、水源流域の平良高野と城辺比嘉について、10万円を上限に助成した。城辺と下地地区、高野の加入率が高いのは、これらの助成策が一部功を奏したとみられている。城辺、下地地区では、現在も助成策を実施中だ。


 池間や島尻、久松、与那覇の低さの要因には、高齢化や住民の高負担などが挙げられている。
 久松の88歳の女性は「入らなくても不便はない。今のままで十分。年もとっているし、金にも余裕がない」と拒む理由を説明。80歳の男性は「くさいとか、衛生面でも問題はない。あえて加入する必要はない」と話した。


 一方、約40万円の費用をかけて加入した同集落に住む70歳の男性は「集落の大切な財産である海は守らなければならないと加入した」と賛同の理由を述べた。