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産業・経済 社会・全般
2010年11月30日(火)9:00

子牛生産にまい進/和牛改良組合

結成30年の節目祝う


さらなる発展を祈願して万歳三唱を行う組合員ら=29日、JAおきなわ宮古地区本部情報管理センター

さらなる発展を祈願して万歳三唱を行う組合員ら=29日、JAおきなわ宮古地区本部情報管理センター

 宮古和牛改良組合の結成30周年記念式典が29日、JAおきなわ宮古地区本部情報管理センターで開かれた。組合員らが参加し節目を祝うとともに、肉用子牛の拠点産地として購買者ニーズに応えた子牛生産にまい進していくことを確認した。平良一夫組合長は「関係機関と一体となって、宮古のブランド牛の確立に取り組んでいく」と決意を示し結束を呼び掛けた。


 同組合は、1980年4月、県内第1号の改良組合として全国和牛登録協会の認定を受けた。初代組合長は砂川松吉さん。同年、平良、城辺、下地、上野の各支部を結成。83年に婦人部、99年に多良間支部、2006年に伊良部支部をそれぞれ結成した。

 これまでに▽第4回全国和牛能力共進会に初出品▽県畜産共進会で農林水産大臣賞受賞や団体優勝▽県が肉用牛の産地拠点に認定-など、数々の足跡を刻んだ。

 一方で、BSE(牛海面状脳症)で子牛の競り価格が暴落したり、宮崎県で発生した口蹄疫では競り市が2カ月間開催されないなど、多くの試練もあった。

 平良組合長はあいさつで「経済不況の影響で牛肉の消費が低迷し、家畜競り市場における価格も伸び悩んでいる」と述べ、肉用牛を取り巻く情勢は依然として厳しいことを指摘。その上で、課題解決に向けては関係機関との連携強化が必要だとし①計画交配②購買者ニーズに応えた子牛生産③宮古牛肉を用いた商品の供給拡大④宮古ブランド牛の確立-などに積極的に取り組んでいくことを強調した。

 県宮古農林水産振興センターの砂川正幸所長、下地敏彦市長、県農業協同組合の砂川博紀代表理事理事長(代読)が祝辞を述べさらなる発展を期待した。

 宮古家畜診療所の赤山誠所長、家畜改良事業団の藤岡豊陽参与がそれぞれ記念講演を行った。

 組合の発展に尽くした功労者20人を表彰したほか、最後は「万歳三唱」で、宮古銘柄牛をさらに高めていくことを確認。引き続き行われた祝賀会では、30年を振り返りながら新たな飛躍の年へ結束を深めた。

 表彰を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
 【特別功労賞】友利盛義(第10~第11代組合長)▽砂川博一(第12~第14代組合長)
 【共進会功労賞】伊山和吉(平良支部)▽松原清英(城辺支部)▽与那覇勝利(上野支部)▽荷川取繁(下地支部)▽宮城行雄(多良間支部)▽武富瞬(伊良部支部)
 【肉用牛生産振興功労賞】喜屋武勇(平良支部)▽池原盛吉(城辺支部)▽上地良淳(上野支部)▽保良絹子(下地支部)▽野里清(多良間支部)▽仲間武(伊良部支部)
 【役員功労賞】本村勇吉(平良支部)▽塩川玄一(城辺支部)▽渡真利弓子(上野支部)▽恩川政徳(下地支部)▽豊見城正一(多良間支部)▽長濱国博(伊良部支部)


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