2011年3月22日(火) 23:30

震災と情報(行雲流水)

 信頼できる正しい情報の重要さと、「共に生きる」ことの尊さを、震災は改めて考えさせる


▼原発災害は原子炉を「止める」、「冷やす」、「閉じ込める」ことによって防げるという「安全神話」が崩壊、「冷やすこと」の失敗で放射能を放出させた。しかも、「安全」と「危険」の情報が錯綜、人心を不安と混乱に陥れた。情報に対する過剰反応も混乱に拍車をかけている。放射能を恐れて被災地へ行くことを拒む運転手。東京でさえ、食料品の買い占めが行われている


▼困難な状況とはいえ、住む家をなくし、飢えと寒さに苦しむ被災者の救援がなぜこんなに遅いかという疑問も残る。これらもろもろの対応は、いずれ検証されるだろうが、今は被災者が安心して生活できる状況をつくるために国民が結束して総力をあげるときである


▼政府や各自治体、関連機関やボランティア、あるいは個人がそれぞれの仕方で献身的に努力している。募金活動が全国的に展開され、応援メッセージが飛びかっている。松山市では負傷した被災者たちのための献血に数百㍍の列ができたという


▼この災害時に見られる日本人の行動様式が外国のメディアから注目されている。「なぜ日本では略奪が起きないのか」と日本人の「秩序正しさ」、「冷静さ」、「我慢強さ」、「マナーの良さ」に驚きと賞賛の声が上がっている(米国)。「教師は最後に電灯を消してから教室を離れ、避難民は暗闇の中で秩序正しく並んでいる」(中国)


▼国の内外から大きな声が聞こえてくる。「日本は立ち直れる」