04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2011年4月11日(月)23:30

生命倫理(行雲流水)

 その昔、雄鶏は「コケコッコー(朝ですよー)と鳴いた。雌鶏は卵を産み、温めてひなを孵した。ひなは母鶏の後について餌のとり方を学んだ。今日では、雄鶏のおたけびは聞こえなくなり、雌鶏は無精卵を量産する「機械」と化し、並んでヨチヨチ歩くかわいらしいひなの姿も見えなくなった


▼一般の大型養鶏場では鶏を密飼にし、餌やりや採卵などがオートメーション化されている。また、人工的な照明の調整で多産を促している。冬でも、卵をよく産む明るい時間の長い春先の状態にして、産卵をできるだけ休ませないようにしている

▼NHKの番組「いのちドラマチック」によると品種改良も繰り返されて、年間300個も産卵する白色レグホンは、卵を温めてヒナにかえす「就巣性」を失ってしまっている

▼その結果、生産コストは安く抑えられて、鶏卵は「物価の優等生」と言われて、ヒトに恩恵をもたらしている。しかし、種(しゅ)としての鶏の思いは別である

▼ブルドッグの場合、闘う犬から愛玩用に改良されたが、胎児の頭部や肩幅は大きく、自然分娩はできず、人の手による帝王切開で出産している。金魚の原種はフナであるが、人の好みで品種改良された金魚の王様と言われる「らんちゅう」は、泳ぎが下手で、自然の中で生きていくことができない体になっている

▼生命科学の技術の応用が進んでいる。例えば、種牛と同じように、ノーベル賞級の人の精子バンクがすでに存在する。生命倫理は人間の尊厳を守り通せるのだろうか。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!