2011年4月27日(水) 22:08

災害対応(行雲流水)

 メディアが伝える東日本大震災の爪痕は今なお悲惨で正視するにたえない。プライバシーが確保できない体育館。段ボールで仕切られたわずかな空間にひっそりと身を寄せ合う家族。未曾有の大津波で住居も生業も根こそぎ失い絶望感に打ちひしがれている被災者



▼目に見えない放射能の恐怖におののく福島県の当該市町村住民。心魂こめて育て家計や将来の希望も託してきた飼育牛や飼育豚そして家族同様にかわいがってきたペットの犬や猫までも見捨てなければならない不条理な避難を強いた福島第1原発事故


▼政府や関係機関は1000年に一度の大地震大津波という。原発の原子炉冷却機能破壊も想定外の事故だと強調する。が、そのことは免罪符とはなり得ないはず


▼確かに政府は大震災以降24もの災害対策審議会等を立ちあげている。会の多くは首相が本部長だという。にもかかわらず一度も開かれていない審議会や開かれても本部長不在というケースは少なくないと野党は国会で息まいた


▼被災避難住民が政府に不信感を募らせているのはこの災害対応の鈍さに対してである。被災者救済や災害地復興の対応資金は膨大ゆえ消費税をあげて国民全体で負担すべきと明言する閣僚もいる


▼消費税は被災者も一応に負担することになる。救済し結果として負担させる-の論理はちぐはぐで軽率すぎないか。