2011年5月13日(金) 22:48

愛鳥週間(行雲流水)

 私が小学生の頃、平一小にはガジュマルが繁っていた。その中に1羽の鳥がいた。あざやかな赤い色をしていた。あの感動は今でも脳裏に焼きついている。名前を知ることなく長年すぎた



▼24年前、宮古野鳥の会が「幻の鳥ミヤコショウビン発見百年展」を催した。この鳥は1887(明治20)年、宮古に来島していた田代安定氏が採集したという。その後、1羽も確認されず、絶滅したとみられる。世界で1個体の標本しかなく「幻の鳥」という


▼私が見た鳥はアカショウビンらしいと知った。宮古野鳥の会の探鳥会に参加。大野山林でアカショウビンに出合い古い記憶がよみがえった。野鳥の会の日々の啓蒙もあってか、野鳥に関心を持つ市民が増えている


▼市総合博物館では第17回企画展「東平安名崎の自然と歴史」が催されている。その一つが鳥類のコーナー。アカショウビンなどの剥製も展示されている。宮古諸島で確認される332種のうち、3分の1の101種が東平安名崎で確認される。絶滅危惧種は、環境省は12種、沖縄県は20種を指定。キンバト、イイジマムシクイは国指定天然記念物


▼東平安名崎はアジサシ類の繁殖地としても知られる。絶滅危惧種のベニアジサシ、コアジサシなど10種が確認される。パナリ岩礁では、海水で卵を冷やす親鳥も観察できる。巣は小さな珊瑚石を組み合わせて円くつくる


▼愛鳥週間は16日まで。池間湿原、与那覇湾、大野山林などは野鳥の宝庫とされる。これを機会に双眼鏡をのぞくのも一興だ。