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まちからむらから
2011年5月26日(木)23:00

31年の歴史「ぬくもりの里」へ/平良東川根自治会

新自治会館で拠点づくり


新しい拠点で創立30周年を祝った自治会=4月16日、東川根自治会館(元東川根保育所)

新しい拠点で創立30周年を祝った自治会=4月16日、東川根自治会館(元東川根保育所)

 ぬくもりのある自治会を目指して、東川根自治会が設立されたのは1980年。初代会長の故仲松昭さんらが中心になって設立、これまで14人の会長の下で活発な自治会活動が運営されてきた。ところが拠点となる会館がなく総会も盛加越公園の青空で行われてきた。昨年、宮古島市から無償譲渡された旧保育所を自治会館とし、先月、30周年の記念事業が新しい拠点のもと盛大に行われた。今後、「ぬくもりの里」として自治会館を中心に新たな活動が展開される。



旧保育所は、装いも新たに自治会館に。喜ぶ理事たち

旧保育所は、装いも新たに自治会館に。喜ぶ理事たち

 昨年6月で創立30周年を迎えた東川根自治会は、今年2月に「記念事業実行委員会」(伊山國昭会長)を設置、新しい拠点となった自治会館の落成式典と祝賀会、記念誌発行とDVD制作、施設整備などを盛り込んだ。4月16日に行われた記念式典は、東小学校金管バンド部の力強い音楽で開会、自治会歌が斉唱された。式典には、下地敏彦市長や川上哲也教育長、県会議員など、地域の知名人らも集い、ぬくもりある地域へのさらなる発展を祝った。

祝いの卓には、東学区婦人部(伊良皆みさ代部長)による郷土料理が並び、約200人の来場者をもてなした。また、舞台は女性たちの「トーガニアヤグ」で幕開け、地域の中にあるふたば保育園やあさひ保育園の園児ら、二重越子供会の余興が続いた。こうして、手作りの式典と祝賀会は、新しい自治会館で和やかに行われた。

 現在、会長代行を務める平良博延さんは「歴史ある自治会なのに、拠点がないという悩みがあった。昨年、市の東川根保育所が統合され建物が空くということを聞き、役員で要請文を作って市に陳情、地権者の皆さんにも理解してもらい、念願がかなった。今年2月から改修工事に取り組み、落成にもこぎ着けた。これからは、会館の活用、維持管理にも、みんなで知恵を出し合い、地域の人たちに親しまれる拠点にしていきたい」と意欲。


年々活発な自治会活動


活動のメーンでもある敬老会は、子どもたちの出し物でにぎわう(11月) 

活動のメーンでもある敬老会は、子どもたちの出し物でにぎわう(11月) 

 平良市街地は、古くは一般に平良五箇(東仲宗根・西仲宗根・荷川取・下里・西里)とよばれており、東仲宗根は平良のほぼ中央に位置する。現在は1区から4区まであり、1937世帯・4951人が住む。自治会が設立された30年前は、広大な農耕地帯に周辺地域から住民が移動し集落が形成されていった。1990年には、北小学校から分離した形で東小学校が開校、3区の人口が急増した。それに伴い市は行政区として4区を設置、現在に至った。

 1986年、自治会歌ができ、同年、自治会旗も制定された。旗の朱色は、自治会の活動力を表し、21世紀へ向かう自治会の情熱を東の文字に炎として表している。2003年には砂川玄一郎会長の下、「犯罪ゼロモデル住民大会」を実施し、その後、「東川根自治会防犯パトロール隊」を結成、現在まで防犯活動や交通安全に努めている。05年にはこれまでの活動が評価され「ちゅらうちなー安全なまちづくり推進会議」で県知事より表彰されるとともに10年には防犯功労団体として県警本部長より表彰された。

 現在、自治会執行部を中心に会員の親睦や教育文化、生活の向上を図り、地域社会の発展に努める。老人部・婦人部・青年部・子供会の活動も盛ん。発足7年目を迎えた自治会防犯パトロール隊は毎月1回の活動を欠かさず実践、地域の安全に寄与している。年間の主な行事は、1月の「新春グラウンド・ゴルフ&ちびっ子マラソン大会」、年3回の史跡清掃、8月の夏祭り、11月の敬老会など。

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