2011年7月13日(水) 9:00

預託金の支払いは無理/民事再生の「吉野」が説明会開く

再建は債権者の判断カギ


説明会参加受付をする債権者たち=12日、マティダ市民劇場

説明会参加受付をする債権者たち=12日、マティダ市民劇場

 オーシャンリンクス宮古島(ゴルフ場)の経営が悪化し民事再生手続を申し立てた吉野(本社宮古島市、岩崎拓社長)は12日、市内のホテルに債権者を集めて再生手続きに至った経緯や、今後の手続きスケジュールなどを説明した。同社は9億7000万円の債務超過に陥り、2006年9月以降は利息の支払いも停止し、実質的には倒産している状況。同社は再建には債権者の再生への同意(債務免除)が必要とし、理解と協力を求めたという。説明会は、非公開で行われた。



 説明会に参加した、男性の債権者によると冒頭、岩崎社長が経営難に陥ったことについて陳謝。説明は、代理人の弁護士らが行った。


 同社の今年3月末現在の負債総額は56億9000万円に膨れあがった。うち会員の預託金総額が13億4500万円。債権者数は650人で、債権者の大多数は、オーシャンリンクスの会員が占めるという。


 申し立てに至った原因の一つに、11年末から12年前半にピークになる預託金返還請求に耐えられない見通しとなったことを挙げた。大幅な債務超過に陥り資金繰りが悪化していることもある。


 今後の手続きスケジュールは①再生計画案の作成、提出(11年10月26日ごろ)②債権者集会における再生計画の決議(11年12月~12年1月ごろ)-などを予定。同再生計画は①債権者集会に出席した人(事前に議決票を提出した人を含む)の頭数の過半数の賛成、かつ②議決権総額の2分1以上の賛成によって可決される。


 60歳の男性によると、質疑応答では「民事再生手続きをすると、預託金はどうなるか」などの質問があった。会社側は「再生計画が債権者集会で否決されると、会社は破産する。破産の場合、過去の例からすると債権者の手元に戻る金額は、微々たる額。再生の場合、会員権は継続できる」と説明したという。


 73歳の男性は「危機的状況になっているのに、なぜ今まで会員に報告がなかったのか。一言で言うと、不親切な会社」と批判した。


 オーシャンリンクスは、96年11月にオープンした。その後、バブル経済崩壊後の構造的な不況により、計画通りの事業収益を確保することができなくなった。11年度の単年度決算は6億8500万円の赤字、当期未処理損失金は13億6000万円を計上している。