04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
政治・行政 教育・文化 社会・全般
2011年9月1日(木)9:00

「統合反対」の意見続出/宮原学区

市教委 小学校適正規模で説明会


宮原小統合反対で多くの意見が出た住民説明会=8月30日、とびとり会館

宮原小統合反対で多くの意見が出た住民説明会=8月30日、とびとり会館

 宮古島市教育委員会主催の学校適正規模についての住民説明会が8月30日、平良宮原地区のとびとり会館で行われた。同委員会が小学校(幼稚園を含む)統合の方針を含む適正規模基本方針を決定後、初めての住民説明会。参加した住民からは「昨年7月の懇談会で教育長は統廃合は白紙と話していたのに、以降何の連絡もなく、なぜ急に決めたのか」などと教育委員会が基本方針決定した経緯、手法をただす意見や「複式学級がなぜ悪いのか」など統廃合に反対する意見、不満が続出した。


 教育委員会が決定した小学校統合の基本方針は、2014年度までに▽鏡原と宮原▽伊良部と佐良浜▽来間と下地―の統合を行う。16年度までには城辺地区の4校(福嶺、城辺、西城、砂川)を1校に統合する。
 住民説明会で、宮原小学校を卒業した男性は「複式学級で勉強してきた。どの理由も自分の経験から当てはまらない。経験した子供の視点から見ても複式学級に問題はないのに、なぜ解消しなければならないのか」と疑問を問い掛けた。


 60代の男性は学力向上対策報告書を引用し「複式は良くないというが、宮原小の児童の読書量は22ある小学校の中で一人当たり33冊と平均の24冊を大きく上回っている。スポーツも泳力はトップクラス」と話し「複式学級でありながら一生懸命勉強している。複式学級のどこが劣っているのか、悪いのか示してほしい。皆さんは宮原の授業を見たことがあるのか」と語気を強めた。


 教育委員会は複式学級解消のための小学校統廃合に関して①社会への適応性・協調性をより育てる必要がある②互いの切磋琢磨(せっさたくま)や向上心をより高める教育が必要③集団活動や特色ある教育活動がより必要④そのためには一定の人数(複数学級)の中での教育が必要─などの理由を挙げて理解を求めた。


 しかし、同小のPTAからは「統廃合ありきとしか聞こえない。なぜ複式を残すことを議論しなかったのか」、「説明会というが、場合によっては結論を撤回する余地はあるのか。ないのなら説明会の意味がない」などと厳しい意見が続出した。
 「宮原を発展させる会」(木曽健二会長)は今後、市内の小中学校を対象に、統廃合反対の署名活動またはそれに関するアンケート調査を実施することを検討している。


 同説明会は日は城辺学区を対象に行われた。8日には来間学区で実施される。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!