04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
産業・経済 社会・全般
2011年9月21日(水)9:00

市商業地、3.1%下落/11年県地価調査

県内市部では最下落率


市内商業地で最高地価のサーティーワンアイスクリーム(筑登之屋)=20日、平良西里通り

市内商業地で最高地価のサーティーワンアイスクリーム(筑登之屋)=20日、平良西里通り

 【那覇支社】県企画部(川上好久部長)は20日、国土交通省が都道府県地価の状況を発表したのに伴い、2011年県地価調査(7月1日時点)の結果について発表した。宮古島市の地価は住宅地、商業地のいずれも下落しており、商業地は県内市の中で最も下落率が大きく、前年を3・1%下回った。商業地基準地2地点の標準価格平均は1平方㍍当たり7万1100円だった。市内商業地の最高額は平良字西里根間246番のサーティーワンアイスクリーム(筑登之屋)で、1平方㍍当たり8万9000円。93年のピーク時1平方㍍当たり28万円を境に下落し続けている。


 宮古島市の住宅地基準地最高額は平良字西仲宗根染地112番1で、1平方㍍当たり3万500円。商業地同様、前年から1・9%下落した。市内住宅地の基準11地点の平均価格は9500円で、平均変動率は前年を0・7%下回っている。

 また、多良間村では基準2地点の平均額で1平方㍍当たり7000円。平均変動率は前年を2・4%下回っており、下落率は伊江村、八重瀬町に次いで3番目に大きい。

 県内の地価は住宅地で13年連続、商業地で20年連続して下落した。全用途の平均で1・4%下落し、18年連続で下落している状況だ。

 要因として県内景況は消費関連が一部底堅く推移しているものの、建設関連、観光関連の厳しさが影響し、とりわけ東日本大震災の影響が加わり依然、景気低迷による不動産市況の低迷が続いている状況。住宅地、商業地いずれも下落幅は前年に比較して、わずかに縮小した。

 県全体で見ると、住宅地の下落率は1・2%で、下落幅は前年と横ばいの値。景気低迷に伴うリゾート関連投資の減少や雇用不安による住宅需要の減退、宅地の同一需給圏内の埋立、区画整理事業などによる影響で、既成住宅地域の市場性が低下している状態だ。

 また、商業地は景気低迷による商業用不動産などの投資需要やオフィス、店舗の賃貸需要が低迷したほか、郊外型大型店舗の出店により、既成商業地の空洞化が進み、不動産市況に影響を与えているものと分析している。県地価調査代表幹事の宇久信正氏(不動産鑑定士)によれば、県内地価は年のリーマンショックで大幅下落から緩やかな回復の兆しにあったが、震災発生によって再び先行き不透明になったという。

 県内地価の最高額は21年連続で那覇市松山1丁目1番4の那覇共同ビル。1平方㍍当たり56万円だった。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!