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美ぎ島net
2011年9月17日(土)22:50

和と輪が結ぶ15年の絆/ひらら女声コーラス「きらきら」

年齢と共にきらきらと


時を紡ぎ、美しいハーモニーを披露

時を紡ぎ、美しいハーモニーを披露

 「時を紡ぎ歌える喜び、年輪の和」をキャッチフレーズに4日、マティダ市民劇場で記念演奏会が開かれた。生涯学習としてスタートしたグループは、ひらら女声コーラス「きらきら」として誕生、15周年を迎えた。記念演奏会では平均年齢72歳、逆に年齢と共にきらきら輝く美しいハーモニーを披露した。発足当初から指揮者を務め、全体をリードしてきた洲鎌律子さんや、伴奏の棚原俊平さん、ボイストレーナーの平良晴美さんの指導もあって、団員は毎月のけいこに励んでこれまでの集大成が実った一日でもあった。代表の天久ヨシ子さんはあいさつ文で「決して若くないが、情熱にあふれ、まるで青春時代さながらの明るさで歌を楽しみ、人生をエンジョイしている」と記す。


 1996年、「親睦を図り、生涯学習として歌い続ける」をモットーに100余人で結成した団員。今や、地域の合唱祭や音楽会、生涯学習フェスティバルなどで幅広く活動する。1999・2005年には、東京の全国シルバーコーラス交歓会に出場、2度にわたり講評者特別賞を受賞、さらに、08年には、横浜開港150周年記念国際シニア合唱祭で、三線と踊りを入れて「とうがにあやぐ」を歌い、宮古島を全国にアピールした。

 97年から全沖縄おかあさんコーラス大会に毎年のように出演、こうした実績が認められ2003年には沖縄県文化協会より「団体活動賞」を受賞した。06年には金井喜久子生誕100年記念コンサートへ出演。10年、友好都市「世田谷区民吹奏楽団交歓演奏会」に、『海のまほろば』より「祈り」を歌った。去る2月には、「一粒の種-真太陽の島の大合唱」(マティダ市民劇場)で、老若男女300人余の大合唱に参加した。
 現在、団員は69人。

美しいハーモニーで観客魅了


オープニングで原点に戻り「もしも歌がなかったら」を熱唱

オープニングで原点に戻り「もしも歌がなかったら」を熱唱

 4日午後、マティダ市民劇場で開催された記念のコンサートは、オープニングで「もしも歌がなかったら」で、息の合ったハーモニーを聴かせた。「もしも歌がなかったら独りぼっちで耐えられなかっただろう、歌を通してみんなと出会い、楽しみやたくさんの喜びを分かち合うことができた」という意味合いが含まれた。

 第1部では、船こぎ歌「仲屋のマブナリャのアヤグ」や、子守歌「ばんがむり」など、宮古の古謡をメドレーで歌い継いだ。第2部では、特別出演の「たかまきやすし&アンサンブル・ベル」の9人のメンバーが、英国古典音楽をアカペラやギター演奏で数曲歌い、会場を楽しませた。洲鎌さんと親交のある代表の高牧さんは「被災地での慰問演奏で、被災者から心を豊かにしてくれる音楽に感謝です、といわれ逆に励まされた」と話し、音楽の力を信じたいとあいさつした。

 この後、かわいらしい真っ赤な衣装に替えたメンバーは、「リンゴの唄」や「東京ブギウギ」など昭和の懐かしい歌を次々と披露、会場を沸かせた。最後は、城辺女声コーラス「すなかぎ」が賛助出演、会場と一緒になって「童神」を歌った。華やかな衣装で舞台を飾った団員らは、歌う楽しみを力一杯表現していた。

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