2011年12月24日(土) 23:00

自然との融和観点に/アース・コンシャスネス展

5人のクリエイター 島の未来像描く


 アース・コンシャスとは地球上に存在する生命体が自然を相互に分かち合っていることの再認識を意味する。今回、森万里子さんを中心とした島内外5人のクリエイターが、宮古島海中公園管理棟内で、自然との融和を観点にさまざまな未来構想を提案している。宮古島の自然文化遺産を改めて見直し、活性化につなげ美しい自然環境を継承するための構想展。会期は12月15日から2012年1月5日まで。



 今回「5人展」を企画したのはアーティストの森さん。七港湾に設置される作品「プライマルリズム」のうち、サンピラーが今年完成したことを祝い、冬至の22日行われた鑑賞会や海中公園でのレセプションに向けたもの。エコビレッジのアイデアなどもプレゼンテーションする。会場ではエコハウスやアート・アイランドなどのユニークな未来のイメージが堪能できる。


 クリエイターは、建築家の伊志嶺敏子さん、バスケットアーティストの小川京子さん、ニューヨーク大学教授のマラ・ハセルティンさん(NY在)、環境デザイナーのシビラ・ソロンドさん(NY在)。主催の森さんは、今回、七港湾における海を背景にした作品「プライマルリズム」の紹介で、サンピラーとムーンストーンの二つの彫刻を太陽と月に見立て、冬至の日に結ばれ再生するというストーリーを込めている。


<プロフィル>

作品の一部サンピラーをバックに森さん

作品の一部サンピラーをバックに森さん

森万里子 東京に生まれる。1990年代半ば、一躍国際的なアートシートに登場。2005年のヴェネツィアビエンナーレで展示されたインスタレーション作品で国際的な名声を確立。森さんの関心は古代のような人と自然とが融和する世界観へと向かっている。生や死、宇宙といった概念を含む壮大な作品を通して新たな未来のあり方を示唆している。



 
島の環境や集落についてプレゼンテーションする伊志嶺さん

島の環境や集落についてプレゼンテーションする伊志嶺さん

伊志嶺敏子
 1948年平良に生まれる。建築家。住宅産業がクローズアップされていたころ、奈良女子大学・住居学科で学んだ公営住宅の、量から質への模索期である70年代から78年3月までの東京で集合住宅のスタディの機会を得る。78年5月、古里で設計事務所開設。沖縄県建築士会所属。


すべてのものには根源がある、命の連鎖をプレゼンする小川さん

すべてのものには根源がある、命の連鎖をプレゼンする小川さん

小川京子 1952年平良に生まれる。美術・デザイン・木工を学んだあと、81年、スタジオ・ゆいを設立。ヤシ科の植物を中心に編み、作品展開。毎年、県内外において個展やグループ展で展開。2001年、クバ(ビロウ)の調査に取り組み、作品展開。11年に拠点を古里(平良字下里)に移す。



七港湾の環境に満足するマラさん。右は作品

七港湾の環境に満足するマラさん。右は作品

マラ・ハセルティン オベーリン・カレッジ(オハイオ)でスタジオアートと美術史の学位を、サンフランシスコ・アート・インスティチュート(サンフランシスコ)で修士号を取得。英国・カナダ・ヨーロッパ・アジア各地、トリニダッド・トバーゴ国立美術館で展示を行う。ニューヨーク大学教授。ニューヨークブルックリン在住。





「私はこの島に呼ばれて来ました」とシビラさん

「私はこの島に呼ばれて来ました」とシビラさん

シビラ・ソロンド ファッションブランド「Sybilla」のデザイナー。1984年以降世界各地でコレクションを発表、国際的に注目を集める。90年代初頭、環境コンサルティングの先駆的な会社を立ち上げる。マドリッドで環境教育学校菜園のプロジェクトを開始。ファッション、農業、環境を持続させるデザインなど幅広い活動が一つになった。