2011年12月28日(水) 21:52

「2011年回顧」(行雲流水)

 2011年の幕が下りる。顧みると、3月11日に起きた東日本大震災は歴史に残る空前の災難だった。にもかかわらず東北の子どもたちやお年寄りが見せたあのけなげさは、日本人の原風景を思いおこさせ、世界の人々をも感動させた。忘れかけていた「絆」がよみがえった1年でもあった



▼震災と同時に発生した原発事故は、自然を甘く見くびってきた人類のおごりを痛打した。今回の事故を最後の教訓として、世界の指導者や世論が脱原発・核兵器廃絶へと進むことを期待したい


▼菅内閣が災害への対応にもたつき、野田内閣がそのあと始末に追われている間に、欧州ではギリシャの財政危機が深刻化。ユーロ圏の信用不安は円高となって日本へ波及。輸出産業への打撃をカバーしようとしたのか、野田首相は拙速にTPP参加を表明し、宮古島へも波及しそうな雲行きだ


▼先進国の経済が動揺する中、中国は為替の固定相場制を維持して一人勝ちの様相。経済力をバックに影響力を強めて、南シナ海や東シナ海の資源獲得へ乗り出す構えだ。隣接国との排他的経済水域の境界は定まらず、先島近海の漁業や海底資源の管理は不安定のまま越年しそうだ


▼政治と経済が混沌としているなかで、明るい話題としては「なでしこジャパン」の活躍があった。宮古島では、各分野で児童生徒の全県レベルの活躍が目立ち、将来への希望をつないでくれた


▼あと2日で除夜の鐘が鳴る。年越しの鐘の音を聞きながら、わが家の1年をもふりかえってみたい。よいお年をお迎えください。