太陽光買取契約、前年の2倍/宮古昨年末現在
325件 市の補助が後押し
沖縄電力のまとめによると、2011年末時点の宮古島市内の太陽光余剰電力買取契約件数は325件で前年末の138件と比べ、2・35倍に増えた。市の補助金交付事業が後押ししているとみられる。発電能力は、1930㌔㍗で、城辺のメガソーラー4000㌔㍗の約半分に達した。
太陽光発電の余剰電力買取制度は、地球温暖化の原因となっているCO2の排出削減を目指し、2009年に始まった。
沖縄電力が供給価格(標準的一般家庭の場合1㌔㍗時当たり約38円)より高い、48円で一般家庭などから購入。差額分を、県内すべての電気利用者が負担する「全員参加型」の制度となっている。
市の1㌔㍗当たり補助金は10年度が5万円、11年度同4万円で、4㌔㍗を上限とする。10年度は58件の申し込みがあり、うち36件に交付。11年度は43件に交付を予定している。申し込みには多くの市民が殺到し、関心の高さを伺わせている。
市内に住む60歳の男性は、昨年10月に4㌔㍗のソーラーパネルを取り付けた。価格は256万円。国から19万5000円の補助金があり、市補助金(16万円)の抽選は外れた。
昨年12月の売電料金は、曇りの日が多かったため、7100円と少なかった。
男性は「月平均1万5000円の売電は可能という話なので設置した。晴れの日の多い夏場に期待したい」と話した。
市内の契約件数と発電能力の推移をみると、09年28件(158㌔㍗)、10年138件(722㌔㍗)、11年325件(1930㌔㍗)と急な右肩上がりで伸びた。