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旧暦:3月17日 先勝 己 
行雲流水
2012年2月10日(金)9:29

「県立博物館・美術館移動展」(行雲流水)

 体長9㍍、高さ4・8㍍の恐竜サウロロフスの全身骨格(複製)は迫力でせまった。旧石器時代を生きた154㌢の港川人(復元模型)は、木槍と獲物を携えて来場者を迎えた


▼第4回沖縄県立博物館・美術館移動展in宮古が催された主会場の市中央公民館だ。化石・岩石、生物、人類化石、考古、歴史、美術工芸、民俗、写真、絵画、版画、彫刻と多岐にわたる。サブ会場の市総合博物館では、「下地首里大屋子への辞令書」(県指定文化財)が、はじめて展示された

▼県立博物館の移動展は三度目だ。1983年の第7回移動博物館「恐竜展」(市民会館)、99年の第24回移動博物館(上野村営体育館)に次ぐ。離島の住民にとって、県博の資料に触れることは、またとない好機だ

▼移動展の間、89年には市民念願の市総合博物館が開館。以来数多くの企画展を催し、24年目になる。年間の来館者は、今1万人余にすぎない

▼今回の移動展開催3日間の延べ人員は、主会場で約5000人、博物館で1000人余という。延べ6000人余の市民が、沖縄の自然、歴史、文化を堪能したが、児童・生徒の多さは際立った。ワークシートを持つ児童も目立った

▼多くの市民を来場させた原動力としては、リーフレットによる周知徹底、教育現場の協力、開催期間などにもみられる。13年前の来場は3000人余であったという。企画展の実施は、多くの市民の来館に期待が込められる。今回の移動展in宮古に学ぶことは少なくないと思う。

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