2012年3月28日(水) 23:03

「修学旅行」(行雲流水)

 宮古地区の高校で「修学旅行」という言葉を耳にすることはほとんどない。修学旅行の修学は言葉どおり学を修めることで修学旅行は宿泊を伴う遠隔地においてその地の文化や歴史や風習等を見学研修する旅行と解釈されている



▼物の本によると日本における修学旅行は1882年栃木県第一中学校(現県立宇都宮高校)の生徒たちが教師に引率されて東京上野で開かれた〝第二回勧業博覧会〟を見学したのが始まりだという


▼往時は「長途遠足」とも言われていたようだが相当距離の遠隔地で宿泊しながらの見学ということで近年は遠足や社会見学とは明確に区別されており宿泊が旅館やホテル等を利用することから野外活動とも区別されている


▼かつて県立旧宮古農林高校は修学旅行について観光や文化遺跡見学の従来型から地域農業の有能な後継者として国際的視野を身につける研修型へと大転換


▼九州地区内の単一県立高校としては初めて訪問先に外国中華民国(台湾)を選んだのである。国対国ゆえ県教育庁を経て旧文部省に直々伺いをたてた。了承を得た同校は全職員を網羅した実行委員会を組織。該当学年の父母全員にアンケート調査実施。61%の賛同を得た


▼台湾現地の事前調査も実施。1990年春全県注目の宮農高「海外研修旅行」の生徒たちは台湾へと船出した。しかし現在海外の先進農業に意欲も示さず「内的志向」に安住する生徒が増えてきて同研修旅行は跡形もなくなっているという。