2012年4月7日(土) 23:14

シリーズ 島のくらしと環境<13>

環境と健康、循環型社会をめざして


土作りに汗を流した下地市長と佐賀県「農業の会」の皆さん。後列右から2番目が前田さん

土作りに汗を流した下地市長と佐賀県「農業の会」の皆さん。後列右から2番目が前田さん

 佐賀県のNPO法人「循環型環境・農業の会」(藤原千里理事長)のメンバー11人が、3月11日から2泊3日の日程で宮古島市の農業者との交流に来島した。メンバーの理事で宮古へは2度目の来島となる前田純二さんは、「宮古島は世界に類を見ない地下ダムがある。水は命の根源、その水を守るためには健全な農業を営むことが大切」と話し、農薬を控え、肥料の使い方を検討する必要を訴える。



 同法人会は、環境・農業および健康への有用微生物群の活用技術に関する情報発信・収集・人材育成・流通支援に関する事業を行う。人をはじめ全ての生命を大切にした循環型社会づくりに寄与することを目的として、佐賀市はもとより全国でワークショップや講演を行っている。


 事業は、有用微生物群の活用による海・河川、水処理施設などの水質浄化活動支援事業、土づくりの指導、免疫アップ農法に関する指導育成支援、安心・安全・おいしい農産物と消費者とのネットワーク、免疫力に関する健康勉強会など。代表の藤原さんは「人も土も免疫力をアップすることによって健康になれる。私たちはそのために必要な事業を全国で展開している」と話す。


 宮古で受け皿となって有用微生物群活用の周知に努める狩俣政吉さん(朝日建設工業社長)は、「昨年5月、市議ら5人で佐賀県に視察に行った。その後、マンゴー祭りに佐賀市から前田さんらが来島し、宮古の農業の実情をみてもらった。その後の交流で理解者も増えてきた。実際、宮古島市も下水道施設に活用することが決まり、農業者の間にも有機肥料の利用者が増えてきた」と話す。


 来島の折、宮古島市の庁舎前にあるポケットパーク(旧図書館跡地)で、「農業の会」の皆さんと下地敏彦市長は佐賀県から取り寄せた堆肥を使い土作りに汗を流した。官民併せて循環型社会を目指す交流が始まっている。