2012年4月25日(水) 22:43

宮古島の観光について/仲原 かおる

2012.4.26ペン遊ペン楽

 

 宮古島の観光について(またまた)考えてみた。TVの旅番組ディレクターだった頃から各国の観光地を巡ってきた。現在は雑誌の取材でタイのリゾート地などに出かけたりする。バハマ、スリナム、ベリーズ、タイのプーケット、インドネシアのバリ島、世界の南の島に行くたびに、感じたのは宮古島のビーチは世界レベルの観光地のどこにも負けていないということ。しかし、現実の宮古島は観光地としてまだまだ世界レベルに達していない。



 それはなぜか? 先日とても興味深い番組を見て宮古島の観光について改めて考えてみた。どの観光地でもそうだが、今後は世界展開が生き残りそして成長の鍵のようだ。特に日本国内は経済も低迷しているし、少子化人口減少高齢化…と経済にとってはマイナス要因ばかり。でもアジア各国をはじめ世界では成長著しい国々がたくさんあり、それらの国々は以前の高度成長期の日本のように中産階級が増え海外旅行が流行っている。投資の鉄則は分散、国内需要だけに頼るのは危険とばかりに世界中の観光地が世界に目を向けている。国内の例をあげると、北海道のニセコは雪質の良さを売りに、日本の景気低迷の中、海外からの観光客を多く集めている。HPも日本語、英語、韓国語、中国語で表記されているようだ。http://www.niseko.ne.jp/en/


 世界的に情報を発信するためにインターネットのHPはものすごい威力を発揮する。宮古島観光関係者には民間の枠を超えてぜひ各国語でのHPを作ってほしい。私は英語の通訳翻訳として活動しているので、ぜひ宮古島のHP作りに参加したい。また、高尾山はフランスのミシュランという旅行ガイドに掲載されたことにより飛躍的に外国人の観光客が増えたようだ。観光鉄道のサイトなども英語表記の物がある。


http://www.takaotozan.co.jp/takaotozan_eng1/


 宮古島もミシュランや世界的な刊行雑誌に売り込めないものか? 飛騨高山に外国人観光客が殺到する宿があるとTVで紹介されていた。画面で見る限り家族で切り盛りしている普通の日本の古い旅館で英語もYESとNOくらいしか話せないらしい。どうしてこんなところに大勢の観光客が世界中から集まるのか? 秘密は「エクスペディア」という世界最大のホテル予約サイトらしい。エクスペディアと契約すれば世界24カ国向けサイトに載るという。マイクロソフトの一部門として出発した同社はインターネットに精通しユーザー数は月に8200万人(2011年12月)。エクスペディアのサイトで紹介されることの宣伝効果は計り知れない。特に通常のTVや新聞・雑誌・看板広告と違いインターネットで検索をかける人は、「旅行先情報を求めている」層だから、実際に顧客になる可能性がとても高い。


 エクスペディアなら有望層への集中的なマーケティングが可能なのだ。宮古島の世界的には名もないホテルでもエクスペディアに掲載されれば世界中からお客さんが来てくれるかもしれない。


 富裕層向け観光立国を目指しているブータンでは国の文化を大切にしつつも国民の多くが国際語としての英語を話す。国際化と国の文化を大切にすることは両立できるのだ。また地域の文化を大切にし、それを世界に発信したいからこそ国際語を身につける必要があるのだろう。
(宮古ペンクラブ会員・通訳・翻訳)