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美ぎ島net
2012年4月28日(土)22:47

ストップ・ザ・飲酒運転!/リヤカーマン体験記

3泊4日島内巡り根絶訴え

 

 

感想を述べる宮古島警察署の照屋副署長(右)と呉屋交通課長

感想を述べる宮古島警察署の照屋副署長(右)と呉屋交通課長

 4月上旬、春休みを利用して3泊4日の日程で島内を巡り、飲酒運転の根絶を訴えたリヤカーマン5人。浦添市港川学童クラブ(橋口広明会長)が毎年6年生の卒業記念旅行として県内各地で行っている。13回目にあたる今回は、学童の女子3人と上野小を卒業した西里海秀君と友利凪君の5人。4日間、計60.5㌔の道のりをリヤカーを引きながら根絶を訴えた。


 初日は宮古島警察署(宮城英眞署長)で出発式があり、交通課の呉屋厚課長らに激励を受けた。学童クラブの大濱志帆さんは5人を代表して「宮古島は初めてですが、大人たちの飲酒運転が減ることを祈って歩きます」とあいさつした。宮古の友利君も「歩くのは大変ですが、飲酒運転根絶に向け一生懸命頑張ります」と決意を表した。

 照屋隆副署長は「昨年の飲酒運転の検挙が146件、一昨年の112件より増えて、さらに今年は24日現在で29件、昨年の同時期に25件だったので、若干増えている。特に二日酔いによる検挙率が約3割で、深酒をしない節度ある飲酒を心掛けたい。事件も酒によるものが多く、安全な宮古圏域にするにはやはり大人たちの酒の飲み方を考えたい」と述べた。

 また、呉屋厚交通課長は「事故に遭えば、家族全体の問題になる。各世代で考えていくことはとても良いことだと思う。大人はこうした子どもたちの訴えをきちんと受け止め、どうすれば、飲酒運転を無くすことができるかを考えていただきたい」と話し根絶に向けての検問やパトロールに徹したいとした。

 同行した港川学童クラブの森川武指導員は、13年前、テレビで冒険家のドキュメント番組を見たのがリヤカーマンのきっかけと話す。生活道具を積み、目的地に向かって協力、励まし合い最後までやり通すことの達成感を学び、その中で自分への自信を深めようというもの。最初、浦添市から辺戸岬までの120㌔㍍をリヤカーを引き歩いた。2回目からはテーマを決めて「南部戦跡巡り」「沖縄の世界遺産巡り」「基地巡り」「辺野古を訪ねて」などを行っているうちに「飲酒運転根絶」にたどり着いたと話す。

 今回は、5人のメンバーの中に小学3年生まで同クラブに所属していた西里君(上野中)の古里でやろうということになった。森川さんは「子どもたちは、疲れた、いやだ、帰りたいと弱音を吐きながらも最後まで頑張ってくれた。また、島の人たちの温かい声援や食料の差し入れなど、親切にしていただいたことが、彼らへの大きな励みになった」と感謝する。


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