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2012年5月2日(水)22:26

宮古教育事務所長/儀間 裕芳さん(58)

「なりたい自分」見つけて


儀間 裕芳さん

儀間 裕芳さん

 「職員一体となって、宮古の教育課題解決に努めたい」と抱負を語る。


 同事務所では課題を踏まえた取り組みの重点事項に「豊かな心の育成」「確かな学力の向上」などの5項目を挙げる。

 学力向上では、子どもたちに「なりたい自分(夢)」を見つけさせることが大切と強調する。なりたい自分は、「なぜ勉強が必要か」の意識付けの土台になり、これが努力に結び付き、いつかは「なれる自分(理想とする生き方)」に到達すると持論を展開した。

 キャリア教育(職業観教育)は、職業体験をする中で、「なぜ数学や国語の勉強が必要か」に目覚める子もいるとし、「なれる自分」を見つける良い機会になるとの見方を示した。

 好きな言葉は「可能性」。子どもたちに「できるかもと思ってほしい。前向きの『カモ』をたくさん飛ばして」と呼び掛けた。

 中学2年生の時、恩師に「儀間君は、物事の考え方はしっかりしている。勉強しないから、成績が上がらない」と激励された。励ましを受けて「本当にできるかも」と思い勉強に発奮。その結果、成果がはっきり表れたという。「『できるかも』は、自分の体験から生まれた言葉」と話す。

 「現在の子どもたちが大人になるころには、英語の使えない人は社会に通用しないかもしれない」と指摘し、現時点での外国語教育の重要性を強調。具体策として「小学校における外国語活動を強く推進していきたい」と意欲を見せた。

 儀間 裕芳(ぎま・ひろよし) 1953年11月生まれ。平良池間出身。1979年琉大教育学部卒。東風平町(現八重瀬町)の白川小学校に初任。池間小、平良第一小、城辺小の校長を歴任。12年4月現職。

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