04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
産業・経済
2012年5月13日(日)9:00

浮き魚礁「海宝5号」設置へ/県農林水産振興センター

総事業費1億7000万円/関係者参加し安全祈願祭


バージ(台船))のクレーンで吊り上げられた海宝5号。右端は引退したニライ15号=12日、池間漁港

バージ(台船))のクレーンで吊り上げられた海宝5号。右端は引退したニライ15号=12日、池間漁港

 県農林水産振興センター(與那嶺宏明所長)と請負業者らは12日、池間漁港で表中層浮き魚礁「海宝5号」の設置に向け安全祈願祭を実施した。県・市・三漁協(伊良部、池間、宮古島)の関係者らが参加し、海宝5号の係留安定化や表層回遊魚のマグロ・カツオ類の大群が寄り集まるよう願った。今月中に宮古島北西の沖合に設置される予定。


 2010年7月に海宝5号と同タイプの表中層浮き魚礁が設置されており、今回のもので2基目。宮古では、県管理の浮き魚礁は10基目となる。

 海宝5号は、最近撤去され引退した「ニライ15号」の代替のパヤオ(浮き魚礁)。FRP(繊維強化プラスチック)製の浮体は高さ7・5㍍、直径25㍍、重さ8㌧。総事業費1億7000万円。

 浮体の円柱形上部の内部には、FRP製の浮き球がいくつも入っている。海面がないだ時には海面に浮くが、海上がしけて潮流が強い時は海面下に浮く仕組み。

 県はこの日、バージ(台船)のクレーンで海宝5号を吊り上げ、マスコミに公開した。岸壁で見守っていた関係者らは、感動した様子でカメラを向けていた。

 祈願祭の儀式後、県農林水産整備課漁港水産班の比嘉正一班長は「海宝5号がマグロなどを集める蝟集効果に期待している。漁船は海宝5号の漁場に直行できるので、燃料費削減につながる。漁師の皆さんは、これまで以上に利益を上げてください」とあいさつ。

 伊良部漁協の友利義文組合長は「佐良浜の漁師はパヤオに大変お世話になっている。マグロやカツオ、シイラなどを合わせた年間漁獲高は2億円以上。海宝5号の活用で経営が安定することを願う」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!