2012年5月23日(水) 9:00

甘味感じる仕組み解明/益田勝吉さん

おいしい人工甘味料開発に弾み


母のヨシさん(右)に研究成果を報告し喜ばせた益田勝吉さん=22日、城辺福里の自宅

母のヨシさん(右)に研究成果を報告し喜ばせた益田勝吉さん=22日、城辺福里の自宅

 宮古島市城辺出身で、薬学博士の益田勝吉さん(51)=らが、人の舌の甘味受容の仕組みを解明し、世界的な注目を集めている。同研究では、舌の受容体がいろいろな種類の人工甘味料を特異な方法で感じ取っている様子を発見した。研究成果は、砂糖と変わらないおいしい人工甘味料生産を可能にしたという。



 現在出回っている人工甘味料は、苦みや後味の悪さなどが難点。研究は、健康ブームの中で、増加傾向にある砂糖(カロリー)ゼロ食品用のおいしい人工甘味料や糖尿病治療薬の開発などを視野に入れた。


 益田さんは「砂糖の摂りすぎは、肥満につながり健康に良くない。味の良い人工甘味資源の開発は、肥満問題を改善させ、健康増進と医療費の低減に結び付く」と期待する。


 益田実(故人)・ヨシさん夫妻の長男。



 2005年にはノーベル化学賞受賞者・田中耕一さんとの共同研究で日本質量分析学会奨励賞を受賞。さらに、抗体医薬品の素となる免疫グロブリンの構造解析の研究成果をまとめた研究論文を東京大学に提出し、薬学博士の学位を取得した。


 関係者らは「益田さんの研究成果は、素晴らしい。宮古の後輩たちの励みになる」と活躍をたたえている。


 受容体 生物の体内にあって外界や体内から何らかの刺激を受け取り、情報として変換できる仕組みを持った構造のこと。