2012年8月11日(土) 22:33

地域に広がる書の心/書心会

17日から第31回全宮古書道作品展


書道教室で真剣に取り組む子どもたち

書道教室で真剣に取り組む子どもたち

 1981年、日本習字教育財団の有志13人が名を連ね、書道教育の発展に寄与しようと「書心会」は発足した。翌年から「宮古地区児童書展」を開催、子どもたちを中心に書道展を開いてきた。年々書道の流派も人口も増えてきた84年第3回展から「全宮古書道作品展」として年齢や書風の垣根を取り払い、書を学ぶ人たちに発表の場を提供しようと幅を広げた。第9回展から宮古毎日新聞社と共催で開催、応募数も増えた。昨年は第30回展の節目を迎え、さらに地域における書芸術のすそ野を広げている。毎年、4歳児から高齢者まで幅広い年齢層の書道愛好者たちが応募、今年も938点の中から秀作が選ばれ、17日から3日間、市中央公民館で展示される。



全宮古書道作品展に向けて諸作業が行われる=みやぎ書道教室で

全宮古書道作品展に向けて諸作業が行われる=みやぎ書道教室で

 同展は、流派に関係なく一般公募となっているが、事務局は書心会。事務局長の宮城公子さんを中心に11教室の代表者が同展に向けて4月から取り組む。まず、その年の課題を決め、要項を作成、関係機関に発送する。招待作品の依頼、6月締め切りのため5月からはそれぞれの教室で門下生に出品作品の指導、7月には審査(一次・二次)、8月の展示会に向け諸準備。終えると同時に、10月の宮古島市総合文化祭の取り組みと息つく間もない。


 宮城事務局長は「ほとんど1年を通して事務局は同じ目標に向かって動いている。出品者の作品を全部展示するので、その作業は大変だが、子どもたちは発表の場があることで頑張る。技術向上も大事だが基本的に「育てる展示会」だと思っている。審査の中では逆に先生たちが育てられている」と話す。


 会員はそれぞれ教室を開設し、子どもや大人に指導しているが、社会教育の中でも児童館や公民館講座で子どもたちに書の楽しさを伝えている。会長の天久宏さんは「昔から学問の基本は読み・書き・そろばんと言われ、中でも書くことは集中力・根性・精神力が要求され、結果、心が磨かれる。豊かな精神力で表現される作品は、鑑賞する人の心も豊かにしてくれる」と話す。