2012年9月10日(月) 22:19

「友利玄一公演」(行雲流水)

 宮古高校では9月4日、友利玄一(医学博士)を講師に迎えて、全生徒を対象に進路講演会が行われた



▼友利氏は「医学への志と20世紀の抗菌物質の始まり」という演題で講演、まずは学習について、自らの体験を踏まえてつぎのように語った。明確な目標を持ち、その実現のために計画を立て、粘り強く確実にそれを実行する。その成果が達成感を生み、自信となって次の高みへ向かうことを可能にする


▼続いて、東大医科学研究所での研究生活を踏まえて、研究の方法論に話題が進む。その中で、先人たちのしてきたことや方法を十分に学び、検証、自ら計画して実験・観察を行い、他と異なることを発見することが研究であると述べる


▼近代細菌学の開祖と称されるパスツールは、当時の「生物自然発生説」を否定、腐敗が外部からの細菌によって起こることを実験で証明、コッホは結核が感染症であるという信念で結核菌を発見する。フレミングは培養血上のカビの周囲で細菌が死滅していることを偶然に見つけ、研究の結果、カビがつくる物質が菌を殺していることを突き止める。ペニシリンの発見である。これらの研究成果をきっかけに細菌学や医学が爆発的に発展することになる


▼「あきらめずに努力することの大切さ」、「偶然は準備された者に微笑む」ことなどを研究者たちは語っている


▼講演で学んだ「今学習していることと、これから学ぶことと、将来の社会貢献」が不可分に結びついていることの認識は、生徒たちに学習動機と希望を与えたに違いない。

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