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2012年9月3日(月) 22:49

「勝利への道は、狭くて険しい」その道を行く者は少ない

日本親業協会親業インストラクター 福里 盛雄


(1)勝利したいと思う者は、困難と闘う覚悟をしなければならない


 勝利への道は、狭くて険しいのです。狭くて険しい道を登り詰めた者のみが勝利の冠を手にすることはできるのです。先日、開催されたロンドンオリンピックの各競技の勝利者は、メダルを胸に、感動と感謝の涙を流し観客も同感の涙を流し添えた。その勝利者がどの国の人であっても同様であった。それは、その勝利者が、勝利するために共通の狭くて険しい道を歩き通した結果、胸にしたメダルだからである。


 勝利者が通った「狭くて険しい道」とはどんな道なのでしょうか。ここでは、二つの道が挙げられています。一つは「狭い道」もう一つは「険しい道」です。


 ここで言う「狭い道」とは、勝利を目指して一途に歩き続ける一人の人のみ通ることのできる幅の狭い道、Uターンできない細い道です。後を振り向かず勝利に向かって直進することのみが可能な道です。
 次に「険しい道」とは、疲れ果てて挫折を繰り返し、命の危険に直面し、深い谷底に転落し、自力で這い上がり、また転落し這い上がりを繰り返しながら、勝利への執念をエネルギーに転換し、勝利の頂点を見据えて登り続けなければならない長い坂道であります。


(2)勝利への道を歩き終えた者への贈り物は何でしょうか


 狭くて険しい勝利への道を歩き終えた者が優勝メダルをもらい受けるのは当然であるが、勝利者は人間としての縛られた品性に満ちあふれた人格者に成長しています。勝利への道を歩き通した者は、謙遜と感謝の心の豊かさを持っています。勝利への道があまりにも狭くて険しい道であるがために、自分の無力さを感じ、他人の助けやアドバイスに対して謙遜に感謝するようになります。そして、謙遜と他人との連帯性・協調性の必要性を強く認知しています。


 ですから、本当の勝利者は、社会生活を幸せにするための人間としての大切な基本条件である謙遜と感謝の心を兼ね備えていると言えます。それ故に、勝利者として社会で称賛されている者は、社会生活においても勝利者となる可能性を持っていると言えます。そのような者たちの魅力は金銭で譲り受けることはできません。それは、勝利への狭くて険しい道で練られた者の特質です。狭くて険しい勝利への道を通った者は、生きる希望に燃えています。


 ある偉人は「艱難(かんなん)が忍耐を生み出し、忍耐が縛られた品性を生み出し、縛られた品性が希望を生み出すことを知っているからである」と言っています(聖書ローマ5・3~5)。この言葉から人に希望を与える土台は艱難であると言えます。私たちは、大きな艱難に遭遇するとき、悲しむことより、むしろ喜ぶべきであります。そのことは、至難なことであるが、後から来る勝利の感動を確信している者のみ可能となる。多くの人が広い安易な道を行く。その道は敗者の道である。


 私たちは、生きる感動を体験するためには、「狭くて、険しい道」を歩き通し、社会生活における成功者とならなければならない。その道こそ、私たちの人生を懸けるに値する道なのです。そのことをオリンピックのメダリストたちは、私たちに教えているのではないでしょうか。