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人生雑感
2012年9月29日(土)22:52

愛のある明るい楽しい家庭生活が

愛のある明るい楽しい家庭生活が、子の健全な成長のために大変重要である
日本親業協会親業インストラクター 福里 盛雄


1 子が人間として成長していくためには、健全な家庭が必要である

 子は、家族生活の中で生まれ、成長し、そして生涯を終えていきます。子の生涯が本当に幸せになるか否かは、その家庭生活が温かい愛に満ちた明るくて楽しいものであったかどうかによって大きく左右されると言われています。特に子が幼少のときの家庭生活は、その子が一人の人格者として成長し、社会に必要とされる人間になるためには、温かい明るい楽しい家庭が大きな役割を果たします。


 私たちは、生きていく過程でさまざまな試練に遭遇します。例えば、挫折、悪しき誘惑、高ぶり等。私たちの人間としての弱さを巧みに悪用した試練が、次から次へと押し寄せてきます。そのようなとき、人はどのようにして、挫折や悪しき誘惑に打ち勝つことができるでしょうか。

 ある日のテレビ番組で放映されていたお笑い芸人の一人でありますコロッケさんのお話に、私はとても大切な教訓を与えられました。コロッケさんが言うには、私が今日まで芸能界で活躍できているのは、自分の幼少の頃からのお母さんのことばに常に力づけられた。お母さんは、いつも目に見えるように、「あおいくま」という五つの文字を書いて貼って、そして、母自身も口で「あおいくま」ですよと、言って聞かせてくれました。「あおいくま」とは、「あ」は焦らず、「お」は「おごらず」、「い」は「威張らず」、「く」は「くさらず」、「ま」は「負けない」という意味だと説明していました(私の聞き取りが不十分であるかもしれません)。

 そのほかにも、幼少のとき、両親からよく聞かされたことばによって人生の危機を上手に好転させて成功者になった人々は多くいます。

2 家庭生活は、家族に対する精神的肉体的栄養剤である

 取り巻く環境がどんなに混乱しようとも、家庭が安定して正しい価値観を家族の者に与え続けておけば、周囲の混乱に巻き込まれて自滅する恐れはありません。特に、子の幼少のときの家庭生活の影響は大きいと言われています。

 人は生きていく過程で、人生の迷いに遭遇します。一度も人生の迷いに遭遇しない人はいません。そのようなときに、不思議にも幼少の頃親から言われていたことばをはっきりと思い出し、そのことばがその子の行動を左右すると言われています。このことから考えると、100冊の教育書よりも、親のことばがいかに大きな効果があるかが分かります。特に、母親の子に対することばは、子に強い自制の原動力になると言われています。

 例えば、母親が「お前はどんなときにも、誘惑に負ける子ではない」と言い聞かせていたら、その子は自己コントロールによって取るべき行動を決めるようになる。そのように子が人間としての品格のある人格者に育つためには、家庭生活が大きな土台となります。そして、家庭が本来の働きを発揮するためには、家庭生活が明るく楽しくなければならない。家庭生活は平凡であり、同じことの繰り返しです。しかし、その平凡の中に本当の人間の幸せの要素は存在するのです。

 その平凡な家庭生活を楽しくて明るい家庭生活にするためには、まず家庭生活の中心である夫婦生活が円満で幸せに満ちあふれていなければならない。夫婦は、お互いが呼び合うときには「はい」とはっきり返事する生活習慣をつけておく必要がある。そうすれば、子供たちも自分が呼ばれたときに「はい」と返事をするようになります。夫婦は、子供はこう育ってほしいと考えるならば、それを夫婦の間で日常生活で実行することです。そうすれば、子供はいずれ親のやっていたことを真似するようになる。それが子供にとっては、大変自然で確実な人生教訓を学ぶ方法であるということができます。

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