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2012年11月9日(金) 22:59

「沖縄の海」(行雲流水)

 尖閣の海は沖縄の海だと思っている。しかし、それは思い違いのようだ。中華人民共和国の日本の海上保安庁に相当する中国海監の艦艇数隻が、日本の領土からわずか12カイリ(約22㌔)しかない領海の外側の接続水域を毎日のように巡航しているばかりか領海内に出入りを繰り返している



▼海上保安庁の巡視船は領海に入るなと警告をするが、無視されている状態だ。話せばわかる国ではないことを日本の政府は全く理解していないようだ


▼岡田克也副総理は11月中旬に予定されていた日米共同統合演習の離島奪還訓練を撤回させた。理由は「尖閣諸島の国有化に対する批判を強める中国への配慮があったとされる」とメディアは伝えている


▼魚釣島は古から中国の領土であると喧伝し、日本の領海に出入りを繰り返す中国に対しての配慮とはどういうことだろうか。日本政府の中国へ配慮しての日米共同演習撤回は60年来の同盟国であるアメリカからすれば不信行為ではないのか


▼中国と正面から向き合い自国の領土・領海を守るだけの知恵と力があるとは思えない今の日本政府がアメリカの軍事協力を必要としないといえるのだろうか


▼11月6日(火)のYOMIURI ONLINEはラオスのビエンチャンにおけるアジア欧州首脳会議に出席していた野田首相についてこう報道している。「野田首相の前を通り過ぎた温首相は、あいさつのそぶりはまったく見せなかった」と。日本の総理大臣は中国首脳の眼中になかったのである。日本の安全保障の揺らぎを見越しての軍事力を誇示する中国首脳の姿勢だと思える。