2012年11月23日(金) 23:04

「と畜場」(行雲流水)

 11月17日(土)の本紙は、「と畜場説明会」が市建設部都市計画課の主催で行われたと報じている。昨年8月に食肉センター取締役会で「と畜場」の建設は上野野原の旧家畜セリ市場にする、と決めたことをふまえて市が建設の妥当性を説明している



▼市は、上野野原での「と畜場建設」は都市計画法上支障ないとして都市施設として決定したようであるが、都計法で支障がなければ懸念される問題は起こらないといえるのだろうか


▼上野野原は、宮古島のほぼ中央だ。そこに「と畜場」を建設した場合のリスクで最初に思い浮かんだのは水の問題だ。100キロの肉を市場に出すまでに使われる水の量、汚物処理量は当然計算されていることだろう


▼と畜場建設が市の総合計画で位置づけされておれば、計画の理念、基本計画、実施計画といった具体案が議会の議決を経て立案されていなければならない


▼議会はこの小さな島の真ん中で汚物や廃水の処理施設が地震や劣化によって破壊した場合のことや建設予算について論議しただろうか。それとも議会で論議されることなく市は、食肉センターの関係者だけで決めたことを一部地域の人々に法律上問題ないと強調することで事を済ませるつもりでいるのだろうか


▼いずれにせよ、壊れやすい島の自然を考えると、今回の施設建設は都市計画法の適用だけをもって片づけられる問題ではないのではないか。市民のための公共的な施設であってもその建設にあたっては島の自然への配慮が優先される。法律に抵触しなければいいということではなかろう。