2013年1月1日(火) 8:39

「幻の大陸」が国の宝に

名勝と天然記念物に指定/「八重干瀬」 今月末に正式登録

 「幻の大陸」が国の宝に-。八重干瀬(やびじ)が昨年11月に国の名勝・天然記念物(地質鉱物)に指定され、今年1月末には正式に登録される予定だ。毎年旧暦の3月3日の「サニツ」には八重干瀬観光ツアーが行われ、多くの観光客が浮上したサンゴの大陸に上陸し、その魅力を満喫している。島の大切な資源であり、国の宝となった「八重干瀬」。それを美しい状態で保存しながら観光の振興につなげることが私たちに求められており、環境に趣をおくエコアイランド宮古島として、まさに象徴的な観光資源となった。



リーフ130超/海藻、魚など由来


毎年旧暦の3月3日の「サニツ」に由来している「八重干瀬まつり」には多くの観光客が訪れ、幻の大陸に上陸する(資料写真)

毎年旧暦の3月3日の「サニツ」に由来している「八重干瀬まつり」には多くの観光客が訪れ、幻の大陸に上陸する(資料写真)

 大小100を超す八重干瀬のリーフには、ほとんどの場所に名前が付いている。その数は約130もあり、その由来はさまざまだ。ここでは代表的な例を紹介する。


 魚や海藻がよく採れたことに由来するものとして「ウル」があり、「ウル」は海藻のツノマタの方言名。また、「イラウツ」は魚のブダイで「ビシ」は干瀬(リーフ)を意味している。


 人体の部位にたとえたものとして、「カナマラ」が人間の頭を「ドゥ」が人間の「胴」を意味し「ドゥ」は八重干瀬最大のリーフとなっている。


 また、事件や人物にかかわるものとして「タナカ・ヌ・ミジュキ」が直訳で「タナカの暗礁」。タナカという人がよく漁に利用したことを示している。


 そのほか、リーフの位置や高低によるものとして、「ウツ」が「奥」の意味で最も遠い場所に位置している。「サイヌパ・トゥガイ」は、「ドゥ」に付けられた小名で、西南の突端を意味している。かつての方位は現在とは90度違い、現在の方位では西北に位置している。 


 「幻の大陸」八重干瀬にこれだけの名前が付いているということは、池間島の人たちにとっては日常の生活の場だったことを物語っている。