03/28
2024
Thu
旧暦:2月19日 友引 辛 
社会・全般
2013年1月11日(金)9:00

集落練り歩き無病息災祈願/伝統祭祀「カエルガマ」

池間島


凶暴な山賊と悪霊を追い出す神女役の女性たち=10日、池間島

凶暴な山賊と悪霊を追い出す神女役の女性たち=10日、池間島

 伝統の祭祀「カエルガマ」が10日、池間島で執り行われた。別名スマフサラ。植物で身を着飾った神女役の司たちが「ヤマグ・イダシバ、ヘイヘイ」と唱えながら集落内を練り歩いて払い清めた。住民らは、向こう1年間の平穏無事や無病息災を願った。



 カエルガマのカエルは「帰る」、ガマは接尾語で「小さい」の意味。住民の中にはカエルガマではなく、カウルガマと発音し、カウルは石で作った香炉の意味で「小さい香炉」と解釈している人もいる。


 ヤマグ・イダシバのヤマグは、凶暴の山賊と悪霊の意味。イダシバは、隠れている山賊と悪霊を表に出して追い払うと解されている。スマフサラは「島腐ら」とも当て字される。左縄で豚の骨を結び、集落の入口の道路の上に架け、外部からの山賊や悪霊の侵入を防いだ。


 この日の女性たちは、島の最高聖地であるウハルズ御嶽で祈願の後、ワーニトゥガイ(豚煮岬)に移動した。女性たちは、池間自治会の奥原正美会長ら住民の男性が作った豚料理を供え、海に向かって祈願。次いで女性たちは、由緒ある旧池間村のヤマグス(山越)など5カ所で石作り香炉に線香をいて祈りを捧げた。


 この後、女性たちは、グンバイヒルガオの草冠と帯を身に付け、ダンチク(イネ科)の茎を手に集落内を回った。道中「ヤマグ・イダシバ、ヘイヘイ」と唱え、山賊と悪霊を追い出した。


カテゴリー一覧

観光関係

2024年3月24日(日)8:59
8:59

きれいな前浜宣言へ

海びらき向けビーチ清掃/宮古島観光協   宮古島観光協会(吉井良介会長)は23日、与那覇前浜ビーチで31日に開催する「2024海族まつり・第46回サンゴの楽園未来まで集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」に向けてビーチクリーンアップ活動を同ビーチで行った。会…

2024年2月22日(木)8:59
8:59

市に地域創生金賞/楽天トラベルアワード

市長「知名度さらに」/2宿泊施設も高評価   楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」はこのほど、国内の登録宿泊施設や自治体を表彰する「楽天トラベルアワード2023」を発表した。宮古島市が「楽天トラベル地域創生賞ゴールドアワード」を受賞…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!