2013年2月4日(月) 21:37

「住みよい国ランク」(行雲流水)

 住めばみやこ。「国の住みやすさ」を考えるとき、一般に人は、住み慣れた自国を高く評価するだろう。しかし、ときには、より客観的に他国と比較してみることも大切である



▼米誌「インターナショナル・リヴィング」では、国ごとの生活の質(住みやすさ)を数値化して、毎年ランキングを発表している。生活費、文化、経済、自由、環境、治安、健康等の指標を100点満点で採点し、合計点で世界の194の国を比較している。資料はユネスコやWHO(世界保健機構)、各国政府統計局の情報源に加えて、世界各地に駐在する特派員やエコノミストの情報等をもとにしている


▼その結果、2010年のランキングでは、1位はフランス、2位はオーストラリア、3位はスイスで、日本は36位である


日本は、「文化・娯楽」や「政治的自由」、「治安」の得点は高いが、「生活費」が24点と極端に低く、世界の中でも最低の部類に属する。それは世界諸外国に比べて生活に掛かるコストや物価がかなり高いことに起因している


▼近年、勤労者の給料の引き下げや非正規雇用の拡大で国民の生活は厳しくなっている。一方で大企業に蓄積される「内部留保」は現在461兆円で、年に約9兆円ずつ増え続けている。このような状況が続き、それに消費税増で出費がかさむと生活はますます苦しくなる


▼国民の最大の要求は、生活者にとっての「より住みよい国」への方向の転換である。