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2013年4月12日(金) 23:36

「憲法改正」(行雲流水)

 日本が大陸に侵攻し、太平洋戦争へと戦局を拡大していったことは大きな誤りであった。そのことはいまさら論ずるまでもないだろう。敗戦の結果は戦勝国による占領である。そのことも歴史の流れで当然の理だ



▼問題は、戦勝国の占領国日本に対する7年に及ぶ統治のあり方である。国家統治の基本法である現憲法の施行は1946年、終戦の翌年のことで、当時日本はまだ不安定な社会状況であった。その中での現憲法の施行である


▼現憲法の骨子は日本における絶対的な権力を持ったGHQの総指揮官であるマッカーサーの草案をもとに帝国議会が審議したことになっている。そのこと自体が日本国民の意思を反映したものとは言えない。そもそも戦勝国が、支配する国の法律に介入することは国際法規に違反するものである


▼しかし、日本の帝国議会は占領支配者に異議を唱えるどころかもろ手を挙げてマッカーサー草案を受け入れることになった。日本国民にとっては、それこそ屈辱ではないのか。現憲法の成立経緯について、ほとんどの憲法学者は多くを語らない。政治家もメディアもそうだ


▼現在の自民党・安倍政権は憲法改正に向けての準備を進めている。「占領法規」ともいえる現憲法を国民の意思を反映した憲法に改める準備だ。とはいえ、憲法改正に至る課題は重い


▼沖縄県に住むものにとって、尖閣諸島の問題、基地の問題は憲法改正を考える契機になる。われわれは主権を持つ日本国民として現憲法成立のいきさつを踏まえ、特定の論調に左右されない自らの考えをもって政治や社会の動きを見ていきたいものだ。