2013年4月13日(土) 22:30

金城 芳明さん(61歳)/たぶろう美術協会 会友

好きな油絵を生涯の友に


金城 芳明さん

金城 芳明さん

 街なかで深い緑に囲まれた家は、そのままアトリエだった。玄関を入ると正面に百号の油絵、以前沖展に入選したという。壁には昨年たぶろう展で入賞したデイゴの作品が見事な朱を放っている。家の中は油絵特有の匂いが漂い、どっぷり絵の中で暮らしているというたたずまい。「一人だからできることです」とさりげない。家族は沖縄本島にいて、家を守るために7年前帰って来たという。まさに絵三昧の生活を送っている。



 「絵心は小学高学年かな」と話し、写生大会で入賞して賞状をもらったことがきっかけだった。「やればできるんだ」という思いが芽生えた一瞬だった。それからは絵を描くことが人生の比重を占めていく。中・高校ではモダンアートのルノアールやゴッホに憧れ、油絵を描くようになった。「白いキャンバスはいいね、夢がある。これから描く自分の世界にそのまま入っていけるから。なぜか、その頃は2階から見える夕日ばかり描いていた」


 高校を卒業して島を出た。東京で美術印刷や舞台美術を学びながら、美術の二文字がある仕事を探した。「ちょうど沖縄返還の頃だった。街は若者たちが歌声喫茶でフォークソングを歌い、過激な学生たちが社会運動の真っただ中にいた。かぐや姫の歌『神田川』の世界の中で甘酸っぱい青春期を送った」と話し、気が付くと父親の危篤で島に呼び戻され、それからは結婚、子育てという現実が待ち構えていた。


 子育て真っ最中のころは、教育費を稼ぐことで絵どころではなかった。「3人の子を一人前にするために、出稼ぎに出たりした。それはそれで親の責任を果たすための時間だったと思っているが、子どもが成長して孫までできると、若いころは風景が主だった画風が人物に変わっていた。孫はかわいい」と話し、昨年の文化祭に出品した2人の孫の絵は多くの人たちの目を引いた。


 今、手掛けているのが5月「たぶろう展」に出品するための作品。テーマは「マムヤー究極の愛」(百号)。宮古の景勝地・東平安名崎をバックに伝説の美女を裸婦で描いている。「宮古の情熱を全国にアピールしたい」と話し、意気込みをあらわにする。


 金城 芳明(きんじょう・よしあき)1952年3月8日生まれ。旧宮古水産高校卒。千代田芸術学院(東京)卒。ムラヤマ装飾に入社。2004年、第56回沖展で「ウンケー」(百号)入選。12年、第47回たぶろう展「デイゴ」で入賞。子ども3人、孫6人。

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