2013年4月27日(土) 22:37

地域で見守ろう少年たちの健全育成/宮古島地区少年補導員協議会

「自分たちの地域は自分たちで守る」


 少年を取り巻く環境は、大人社会や地域の変動に伴い良くも悪しくも影響を受けやすく、集団心理で非行に走る傾向もある。こうした事件事故を未然に防ごうと沖縄県警察本部に少年補導職員、スクールサポーター、少年警察ボランティアなどを設置。県内警察署に配置され、街頭補導活動(飲酒、喫煙、怠学指導)、少年相談、立ち直り支援活動などを通して少年の非行防止、健全育成活動に取り組んでいる。民間ボランティアで構成される各地域の少年補導員や指導員は、地域に根付いた健全育成活動に努めている。


少年らよ、真の心を持て/少年補導員歴26年 根間貞倶さん(69歳)


歴史をふり返る少年補導歴今年27年目の根間さん

歴史をふり返る少年補導歴今年27年目の根間さん

 1986年、補導員を委嘱され、2004年から会長を3期(6年)務め、現在も新会長を支えて活動する。「子どもたちが成長すると言うことは、良いことも含め、悪いことも身に付いてくる。少年非行の入口は深夜はいかいから。大人が役割と責任を自覚する中で、地域の子どもたちが素直で真っすぐな子に育ってほしいという願いを込めて、この活動を続けている」と話す。



 2004年に会長を受け、06年に創立30周年を迎え、式典や記念誌発行などを指揮することになった。「少ない資金を少しでも増やそうと、初めて取り組んだダンスライド。子どもたちの参加で大いに盛り上がった。それで記念誌も発行することができた」と話し、A4判の立派な記念誌は30年の活動の歴史をつづっている。その中で根間さんは「大人社会が原点を振り返り、よい環境を作る中で子どもたちのいかなる要望にも対応できる打てば響く親となるよう努力したい」と記している。


 根間さんは、地域性を生かして、ハーリーの季節には子どもたちを海に誘い、海浜遊びに興じるなど、居場所作りにも力を入れている。3月の恒例となった黒糖づくりには、地場産業の大切さを伝えながら、子どもたちを導く。


居場所づくりで農業体験/副会長 久貝陽子さん(62歳)


いつも笑顔の久貝さん。職場で

いつも笑顔の久貝さん。職場で

 補導員歴11年の久貝さん。知人に声を掛けられて入った。今では中心になって会員の活動を盛り上げる。「問題を抱えている子どもたちは、家庭や学校に居場所がなく、一人で悩んでだんだん引きこもっていく。学校だけが勉強する場所じゃないよと畑に連れ出し、農作業をさせ働くことの大事さを話してあげる。次第に気持ちがほぐれ明るくなってくる。それを見ていると、私も頑張らなくちゃと思う」


 「非行に走った子でも、まず話を聞いてあげることが大事」といつも笑顔を絶やさない。最近の親は、ただ子どもをほめまくる。社会の動きも「ほめて育てよう」ということらしいが野放しではいけない。悪いことは悪いと叱ることも大事。宮古の子が都会に出て行っても勤まらないのは、甘やかされて育った環境にあると思うと厳しい一面も見せる。


 久貝さんは、会社勤めの他に、夫・明さんとノニやオクラを中心に農業も営む。夫婦の趣味はライブで歌うこと。二人でユニットを組み、同協議会の行事にも積極的に参加してみんなを和ませてくれる。