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2013年5月23日(木) 9:00

自宅空き地を公園に/城辺保良に憩いの場

垣花さんが自費で整備


地域の人たちが集まりおしゃべりを楽しんでもらえればとの思いで整備した公園=21日、城辺保良

地域の人たちが集まりおしゃべりを楽しんでもらえればとの思いで整備した公園=21日、城辺保良

 自宅だった空き地を自費で整備し、小さな公園にして地域に提供した人が話題になっている。約99平方㍍(約30坪)の空間に芝生を植え、周囲には樹木、中央付近にはベンチを兼ねた花壇を配置し草花を植えた。「昔のように隣近所の人が集まり、よもやま話で楽しむ場所になれば」という思いで造ったという。18日には「引き渡し式」が行われ、集まった人たちは「地域に緑の空間が広がった」と喜んだ。


 空き地を公園に整備したのは城辺保良出身で、現在は那覇市に住む垣花豊順さん(79)。琉大名誉教授で、今年の春の叙勲では教育研究功労で瑞宝中綬章を受章した。


 垣花さんは高校までは母親と一緒に保良に住んでいたが、大学進学と同時に宮古を離れた。


 母親も息子を頼って沖縄本島に渡り、しばらくすると自宅も取り壊されて空き地になった。


 近所の人たちは「空き地を野ざらしにして放置したくない」との思いから、雑草を除去したり野菜を栽培するなどして管理してきた。


 周囲は住宅が多く、車の往来も盛んなことから「そのままにしておくのはもったいない」と思った垣花さん。母親が、隣近所の人たちと会話を楽しむ様子を見ながら育ったこともあって、地域への恩返しと環境美化の思いを込めて整備したという。


 垣花さんの親せきによると、公園の名称は「トゥンガラ」(宮古方言で女性の友達)にする予定で、近く名称を彫り込んだ石碑を建立する計画だという。


 保良部落会の斎藤利夫会長は「地域のために、手間とお金をかけて公園を整備し提供してくれて感謝している。多くの人が利用するようPRするのが私の役目。木や草花に囲まれながら、お年寄りたちの会話が弾めば素晴らしいこと」と話した。