2013年5月24日(金) 23:05

「竹林の七賢」(行雲流水)

 横浜の友人から「藤と竹の黄ばみを撮影した」といって、芭蕉と荷風の句を添えてメールで送ってきた。黄色に染まった竹林の手前に紫の藤が満開の写真だ。竹の黄ばみは花のあと実をつけて枯れかかっているのではないか



▼藤の紫の鮮やかさが枯れていく竹の色合いを薄める。60年に一度だけ花を開き実を結んで枯れていく竹と今を盛りの藤の花は象徴的でさえある。彼もそのコントラストに心ひかれたのだろう


▼画像を眺めていると竹にまつわる思いがわいてくる。水上勉の『越前竹人形』は映画化もされ主演の若尾文子の妖艶な姿が脳裏に残る。雪深い越前福井の竹人形は研ぎ澄まされた匠の技で雲水、藤娘の優美な姿をみせてくれる。鹿児島ではほとんど使われることのなくなった竹を中越パルプ工業が紙に作り替えていると中日新聞は伝えた


▼少々古い話になるが2006年9月2日のシンポジウムで富山大学の富田正弘先生は「17世紀初頭以降の琉球国辞令書の多くは竹紙であることが分かった」と報告している。中国大陸沿岸の特産であった竹紙は琉球になじみの深いものであったと思われる


▼古くは、『竹林の七賢』だ。ウィキペディアで七賢を調べた。浜辺や森や洞窟ではなく、なぜ竹林なのかの説明はみあたらなかったが、賢者には竹林がふさわしい。七賢は3世紀中国の三国時代末期に実在した人たちであることが分かった


▼指導的立場の人たちであったようだが「悪意と偽善に満ちた社会」に対する憤りのやり場がなく老荘の思想談義に託しての「当時の知識人の精いっぱいの命がけの批判表明と賞されている」(凡)

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