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行雲流水
2013年7月13日(土)9:00

「選挙公報」(行雲流水)

 参議院議員選挙が7月4日に公示された。1週間前だが、きょうまでにわが家に届いたのは投票入場券だけだ。これまでの選挙とは何かが違う。まず、選挙公報がない。公約ビラもない。立候補者の名前すら分からないままだ。新聞を見ればよいではないかと言われそうだが、それこそ選挙人の権利をないがしろにするものだ


▼そんな中で総務省は8日、期日前投票の中間状況を発表した。全国で103万人余が期日前投票したと伝えられているが、この人たちは何をもって投票を決めたのだろう

▼今回から選挙運動は様変わりした。インターネットで選挙運動ができるようになったという。聞きなれないカタカナ文字やアルファベット略語が新聞紙面に踊る。サイバー選挙、タブレット型端末、アナログやFB、SNS、ツイッター等々。これらの文字や言葉自体のもつ疎外感はいかんともし難い

▼iPhone、iPadやPCといった電子機器になじみの薄い高齢者やそれを手にすることもできない人たちもいることだろう。そういう人たちに対する配慮が全く欠落した選挙運動だといえる

▼21日の投票日まで電子機器を持たない人たちは蚊帳の外ということなのだろうか。国民として国政選挙に参加できる機会を失いかねない状況にあるのではないか

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