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行雲流水
2013年7月18日(木)9:00

「ゆんたく会議」(行雲流水)

 今月上旬、地域活性化の糸口をさぐる対話集会があった。宮古島の経済人など8人と県内外の有識者3人との意見交換会だ。本紙報道でみる「糸口」は多岐にわたっていた

▼電気・ガソリン・LPガスのトリプルハイブリット車を製造している(株)エコピット社には、海外からも多数の注文があるとのこと。「新しく発信できる価値の高いものづくり」への挑戦は続く

▼(社福)みやこ福祉会は、障害者の就労施設として植物工場を立ち上げた。「トップレベルの技術を導入して産業として成立させ、農業による地域活性化につなげていきたい」との構想だ。今後の展開が注目される

▼国が実施している実証試験がビジネスに結びついていないとの問題提起もあった。有識者のひとりは「実証試験のノウハウを必要としているのはアジアなど海外の人々ではないか」と指摘。ビジネス化に先立つニーズ調査の大切さに言及している

▼このほか、離島運送費の低減方策、まちづくりへの水と緑の生かし方、オニヒトデ駆除による海の再生方法などが俎上に。有効な解決案や具体的な実施方法をめぐって、考究に余念のない現場の息づかいがうかがえる

▼今回の「ゆんたく会議」は内閣府沖縄総合事務局が主催したもの。第1回開催地として宮古島市が選ばれたことは、宮古島の持つポテンシャル(発展可能性)の高さが注目されているからだと思いたい。金融機関の積極的な指導・支援にも期待したい。計画作りの段階から前向きに参画し、宮古島発の成功モデルを数多く作ってほしいのだが。(柳)

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