04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
産業・経済
2013年7月25日(木)9:00

伊良部大橋100年耐用へ

塩害実験をクリア/技術確立連絡会議開く


橋を長持ちさせるための研究調査結果などが報告された会議=24日、県宮古合同庁舎

橋を長持ちさせるための研究調査結果などが報告された会議=24日、県宮古合同庁舎

 塩害が顕著な沖縄の環境下で橋を100年使い続けるための技術確立を目指すプロジェクトチームの第5回連絡会議が24日、県宮古合同庁舎で開催された。同会は土木研究所(つくば市)や琉球大学、県建設技術センター、県各部署の職員らで構成。会議では、塩分が橋の劣化に及ぼす影響や、伊良部大橋に使うフライアッシュ(石炭灰)混合コンクリートの耐用試験結果などが報告された。


 橋を長持ちさせるためには、コンクリートに海水が染み込みにくくする工夫や、コンクリートのひび割れを防ぐ工夫などが必要になる。コンクリートにひび割れが発生すると、海水などが染み込んで鉄筋をさびさせ、膨張した鉄筋がコンクリートを砕くという。同会は、橋を長持ちさせる技術条件クリアを目的に発足した。

 海水の塩分は徐々にコンクリートに浸透し、表面から9~10㌢の所にある鉄筋周辺に一定以上の塩分が入ると鉄筋がさびる。大橋に使うフライアッシュコンクリートの塊を5年間、海のしぶきにさらした暴露実験によると、ひび割れはなく順調な結果。大橋の100年後の塩分濃度を計算したところ、「腐食発生限界値」まではいかず、頑丈さが明らかになった。

 メンテナンスに関しては、こまめな調査で劣化状況を確認し、早めに修繕することで費用が安くつくと強調した。

 伊良部大橋の2012年度末までの発注額は340億円となり、総事業費(380億円)ベースの進ちょく率は89%に達した。開通は15年1月を予定している。

 下里和彦宮古土木事務所長は、台風7号接近に際し、交通事故に遭った少年を伊良部から海上保安署の巡視船で、宮古島に搬送した離島苦の事例を憂慮。これを受け「一日も早く大橋を完成させたい思いに駆られた」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!