2013年9月1日(日) 9:03

あす市教委で再協議/住民、議案取り下げ迫る

議論かみ合わず説明会騒然/来間中廃校議案


教育委員会の対応を批判し、議案の取り下げを要求する来間地区の地域住民ら=8月30日夜、来間島離島振興センター

教育委員会の対応を批判し、議案の取り下げを要求する来間地区の地域住民ら=8月30日夜、来間島離島振興センター

 4日から開会する宮古島市議会9月定例会に新年度から廃校とする条例改正案の提出が予定されている来間中学校についての市教育委員会(宮國博教育委員長)による地域説明会が8月30日夜、来間島離島振興センターで開かれた。地域との合意なしに議案提出を行わないよう求める住民と、「議会を見守りたい」とする委員との間で議論はかみ合わず、説明会を打ち切って帰ろうとする委員らの車を住民が取り囲むなど一時騒然となったが、代表による話し合いの結果、2日に委員会を開催して住民要求について協議し、その結果を3日または4日に住民側へ説明することで事態を収拾させた。



 来間中学校を存続させるため、市議会今定例会への議案提出を取り下げるよう求める地域住民らは、説明会場に訪れた宮國委員長に今回の説明会の趣旨について質問した。それに対し宮國委員長が下地中学校との統合に向けた条件整備と答えたことから住民は反発。「地域住民との合意形成がなされていないのに強行するのか」や「合併ありきの押しつけだ」、「説明が尽くされていない」など委員会の対応を批判し、議案を取り下げ、新たな話し合いの場を設けるよう訴えた。


 宮國委員長は、同校の統廃合については市の総合計画に沿った対応であり、子どもたちの学校教育環境整備のために必要なこととの認識を提示し、要望に関しては持ち帰って委員会で協議し、その結果を住民側に伝える考えを示した。しかし、議案取り下げに関しては「議会の方でどう決着をつけるか静かに見守りたい」と応じられない考えを表明。「今回の話し合いはこれで終える。納得できるまでには今の話し合いでは続かないというのが私の判断」として説明会の終了を宣言し、退席した。


 この対応に納得できない住民らは宮國委員長らが乗った車を取り囲み、議案の取り下げや、議会開会前に再度、話し合いの場を設定するよう要求。1時間半ほどその状態が続いた。その後、住民の通報で現場を訪れた警察官の仲裁により、宮國委員長と地域住民代表による話し合いが行われ、2日に教育委員会を開催し、住民からの要求について協議を行い、その結果を3日または4日に住民側へ説明することで合意。住民側は3日に説明を行うよう強く要請。2日の委員会を住民代表の数人が傍聴することの了承を得て、事態を収拾させた。