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旧暦:3月15日 大安 丁 
行雲流水
2013年10月3日(木)9:00

「主権国家日本」(行雲流水)

 国民の負託を受けて政界に進出した者が国民の要請を真摯に受けとめることは当然の責務である。まして国政に参与する為政者ならば負託した自国民の要請を第一義的に尊重しその実現に誠心誠意努めるべきである

▼にもかかわらず政界入りするや時の権力にすり寄り大物政治家にでもなったかのごとく錯誤する者も現れたりする。論語の「子いわく、君子は義に喩り、小人は利に喩る」の小人の類である

▼かつて「自国民(沖縄県民)の多大な被害解消よりも思いやり予算という日本国民の膨大な税金を注いでいる米国軍隊の戦闘訓練を最優先させる現実がここ沖縄には著しく山積している」と指摘したが状況は昨今さらに悪化

▼悪化の最大要因は米海兵隊の新型輸送機MVオスプレイの傍若無人の訓練激化にある。訓練経路下に居住する県民は同機特有の〝低周波音〟騒音のみならず墜落の危険性におびえ安眠ままならないと言う

▼実際にオスプレイは米カリフォルニア州ミラマー基地で機体の異常を示す警告による〝緊急着陸〟を4回も引き起こしている。ノースカロライナ州ニューリーバ基地所属の同機は市街地の空き地に緊急着陸し炎上

▼アリゾナ州では民間空港に緊急着陸。ネバダ州でも着陸に失敗し炎上。普天間海兵隊飛行場では異常飛行で着陸できず1時間余も空中で静止(ホバリング)

▼相次ぐ緊急着陸にもわが国政府の要人は「操縦ミスによる失敗で機体に問題はない」と米国政府の雇われ人かとまがう言葉を気おくれもなくメディアに伝えている。〝主権国家日本〟の6文字がかすんで見えるのは隣国の大気汚染のせいではない。(知)

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