04/18
2024
Thu
旧暦:3月10日 赤口 壬 
産業・経済
2013年10月31日(木)9:00

宮古産は品質にばらつき/マンゴー栽培講習会

技術レベルの横並びを
ブランド産地形成で助言/JAの一山顧問


約60人の農家が参加したマンゴー栽培講習会=30日、市役所上野庁舎

約60人の農家が参加したマンゴー栽培講習会=30日、市役所上野庁舎

 宮古島市農政課は30日、マンゴー栽培講習会を市役所上野庁舎で開いた。講師はJAおきなわ南部地区営農振興センターの一山幸博顧問と県宮古農林水産振興センター農業改良普及課の渡久山みきさん。一山さんは農家一人一人の栽培技術が高いレベルで横並びしないとブランド産地は形成できないと強調した。

 講習会に先立ち福里匡農政課長が、今年のマンゴーまつりのコンテストで最優秀賞を受賞したグットクロップ宮古島(伊良部朋聡代表)に、受賞証明シール1万枚を贈呈した。

 一山さんは「4~5年前には宮古のマンゴーは色付きが良く見た目だけでも宮古産と分かり、味にも定評があったが、1~2年前からはその評価にかげりが出てきた」と指摘。個人の技術レベルのばらつきが背景にあるのではと推測した上で、改善には島レベルでの技術向上が必要になると助言した。

 「産地づくりは、人が変わらないとできない」とも強調。「農家が100人いればそれぞれ考えが違い、その上に畑が違うから(指導員は)難しい商売だ」と、農家を同じ目標に引っ張っていく困難さを述べた。

 日本の中でマンゴー栽培は、南端にあって亜熱帯気候がより顕著な石垣と宮古が一番向いていると、立地の有利性に太鼓判を押す。

 ボイラーをたいて「太陽の卵」の銘柄で売り込んでいる宮崎産が腰折れ状態になったのは、気候が向いていないからだと分析し、要因には生産を支えてきた燃料の高騰を挙げた。

 一山さんは、マンゴーは「沖縄が本場だ」と改めて強調した。ただ、沖縄の各産地間でも技術にばらつきがあるとし、「良い物ばかりを出す産地が評価されることになる」と今後を見据えた。

 渡久山さんは「11月のマンゴー栽培管理」について話し、「(落ち葉などの)残さが多いほど、炭そ病もよく発生する。伝染源となる残さを除去することが重要」とアドバイスした。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!