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行雲流水
2013年11月26日(火)9:00

「市議会への期待」(行雲流水)

 去る宮古島市議会議員選挙で新議員が誕生、正副議長も決まり、市議会の体制が確立した。新議長の真栄城徳彦氏は就任に当たって次のように述べている。「市民の負託に応えて質の高い、品格ある機能的な議会にしていきたい」。「公正・公平、市民に開かれた議会運営を目指す」。さらに「議会基本条例」制定に言及するなど、その意欲的な決意が市民に期待を抱かせている

▼本来、わが国の地方自治体は住民の直接選挙により選出される首長と議会による二元代表制をとっており、その一翼を担う議会は地方自治体の基本事項や団体意志を決定(議決)する機能と、執行機関を監視・評価する機能を持つ

▼ところが、多くの自治体では行政から提出された提案を審議する際にせいぜい質問をするだけで、議論を深めてより良い結論に高める姿勢に乏しい。また、住民の意見や要望をくみ上げて地域の課題を明確にして、政策を主体的に立案することが少ない

▼求められることは、議会が本来の機能と役割を十分発揮することである。もうひとつは政治倫理の確立である。議会は個別の利益代表ではなく、地域経営の代表である

▼英語では真の政治家と、自己の利益や権力を得ることに熱心な政治屋は言葉の上でも明確に区別される。「ポリティシャン(政治屋)は次の選挙を、ステーツマン(政治家)は次の世代のことを考える」などと言われている

▼地方のことは地方で決める時代。行政と議会、それに市民が英知を結集して、地域の明るい現在と未来を構築していきたい。(空)


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