荷降ろし作業安全に/港湾関係者
年末荷役合同パトを実施
港湾関係者は4日、年末荷役合同パトロールを平良港第1埠頭で実施した。港湾運送会社や行政などから13人が参加し、貨物船からクレーンやフォークリフトを使っての荷降ろし作業を視察し、危険箇所をチェックした。
このパトロールは取り扱い荷物が増える年末のこの時期に毎年行われている。港湾労働災害防止協会沖縄総支部宮古支部(久貝美紀夫支部長)に加盟する港湾運送会社と宮古労働基準監督署(南隆功署長)、市港湾課の職員らが参加した。
パトロールでは入港したばかりの「なんせい丸」を対象に、作業員がつり荷の落下防止やコンテナ上での墜落転落防止に注意を払っているかなどをチェックした。出発式であいさつした久貝支部長(代読)は、年末にかけて取り扱い貨物が多くなることや早朝、夜間荷役、さらには寒風が吹く季節を迎えることを強調。重点目標として①フォークリフトやクレーンなどの荷役機械による災害やコンテナ荷役での災害防止②挟まれ、巻き込み、墜落、転落、飛来、落下による災害の防止-の2点を挙げ注意を促した。
南署長は県内では今年10月末現在で荷役作業による災害が4件発生し全て人為的ミスによる災害だと指摘。「年末年始は荷動きが激しく、普段と異なる作業も多い。生活リズムが乱れがちになるので、普段にも増しての対策が必要」と述べ、同パトロールの意義を強調した。
この後、参加者全員でスローガンの「あせる心はOFFにして安全ONで年末年始」を指差し呼称で唱和し、安全作業に決意を示した。