改良の成果一堂に/宮古地区子牛共進会
なな号など6頭優等賞/12月期
団体は城辺支部が優勝
2013年度12月期宮古地区子牛共進会(主催・宮古和牛改良組合)が5日午後、JAおきなわ宮古家畜市場で開かれ、同組合各支部(旧市町村)で選抜された優良子牛の所有者が改良の成果を競い合った。厳しい審査の結果、島尻正さん所有の「なな」号など計6頭が優等賞に輝いた。団体戦は城辺が制し、6月期に続く連覇を飾った。
この日の共進会には、平良、城辺、上野、下地の各地区で選抜された優良な子牛約60頭が出そろった。
家畜市場には各地の畜産農家が多数来場し、選抜牛に目を凝らしながら改良技術の吸収に努めた。
審査は第1類から順に行われた。宮古家畜保健衛生課をはじめ関係する団体の職員が審査員を務めて出品牛を審査。全国和牛登録協会の勝田智博さんや県家畜改良協会の園田鉄郎さんは特別審査員として厳しい審査に加わった。
この結果、島尻さん所有の「なな」号や砂川健治さん所有の「かなえ」号などが優等賞を獲得。支部対抗の団体戦は城辺が優勝、2位は平良だった。
開会式で宮古和牛改良組合の平良一夫組合長は「肉用牛競りでは1頭平均価格が50万円を突破し、年間の売り上げは30億円を達成する見通しだ」と好調の素牛市場を強調。その一方で生産コストの上昇や環太平洋連携協定(TPP)などの外的要因に加え、上場頭数の減少に伴う素牛不足を懸念し「改良速度を高め、品質の良い子牛を生産していく必要がある」と述べた。
結果は次の通り。
【第1類】優等賞=島尻正(平良)なな号▽1等1席=花城啓子(同)はなゆり号▽1等2席=仲宗根玄徳(同)ゆりなみ号▽2等1席=上地博通(上野)ふくゆり号▽2等2席=宮国武(城辺)ゆい号▽2等3席=池間久則(城辺)きょうこ号
【第2類】優等賞=砂川健治(下地)かなえ号▽1等1席=松川光雄(城辺)りんこ号▽1等2席=恩川勝吉(下地)ゆりふく号▽2等1席=長浜健三(城辺)ふく号▽2等2席=上地正夫(平良)みちる号▽2等3席=砂川巌(上野)ふくちゃん号
【第3類】優等賞=荷川取明増(下地)きらら号▽1等1席=池原恵徳(城辺)ゆりやす号▽1等2席=新城高雄(同)ふくかね号▽2等1席=仲宗根秀泰(平良)さくらば号▽2等2席=下地弘晃(上野)はなわか号▽2等3席=渡真利弓子(上野)るるこ号
【第4類】優等賞=友利肉用牛生産組合(城辺)第1みつこ号▽1等1席=仲間好造(同)みつこ号▽1等2席=島尻誠(平良)すみれ号▽2等1席=大海(上野)たいかいゆりあ号▽2等2席=下地史彦(平良)さむ41号▽2等3席=狩俣栄助(上野)めぐみ号
【第5類】優等賞=荷川取広明(下地)みく号▽1等1席=伊山和吉(平良)かつみ号▽1等2席=吉浜智巳(城辺)はまゆう号▽2等1席=友利昭男(同)ももえ号▽2等2席=川根洋一(下地)さら号▽2等3席=友利玲子(上野)きた号
【第6類】優等賞=佐渡山定次(城辺)りみこ号▽1等1席=恩川勝吉(下地)かつひめ号▽1等2席=宮国光雄(城辺)ゆかり号▽2等1席=宮国光雄(同)みつえ号▽2等2席=下里直子(平良)まいこ号▽2等3席=大海(上野)たいかいはる号
【宮古島市長賞】荷川取広明(下地)みく号
【県農業協同組合理事長賞】佐渡山定次(城辺)りみこ号
【県農業共済組合長賞】砂川健治(下地)かなえ号
【県獣医師会宮古支部長賞】荷川取明増(下地)きらら号
【県牛削蹄師協会宮古支部長賞】島尻正(平良)なな号
【県家畜人工授精師協会宮古支部長賞】友利肉用牛生産組合(城辺)第1みつこ号