補助金2900万円返還へ/多良間村
議会に補正予算上程/ピンダ事業でずさんな事務
【多良間】多良間村(伊良皆光夫村長)は、多良間ピンダ島興し事業(05~07年度)でのずさんな事務などが会計検査で発覚し補助金約2900万円を返還することになり、18日に開会した同村議会(森山実夫議長)12月定例会に支払いに充てる補正予算を上程した。議会での可決を経て、今年度中に返還する。同問題は、9月定例会の一般質問で明らかになった。
当局によるとヤギ肉や乳の加工品開発調査研究を行ったソフト事業「たらまピンダ島興し事業(05~07年度)」では、適正な事務手続きがされないまま事業を進める不手際があった。同事業と関連して08年度に建設したヤギ肉加工施設のハム、ソーセージ加工機も、1度も使われず不適正導入が指摘された。ヤギの増頭が計画的に進まなかったことなどが未使用の要因になったという。
9月定例会で伊良皆光夫村長は「私にも責任はある。村民、議員の皆さんに申し訳ない」と陳謝。その上で「仕事をする上で基本的なことがされていなかった。今後同様なことがないよう、事務規則の順守を強く指導したい」と、再発防止策を示した。
一般会計補正は歳入歳出それぞれに6989万5000円を追加し、歳入歳出予算の総額を30億8386万8000円とした。
12月定例会は、20日まで3日間の日程。初日は6議案を上程。管内視察の後、午後から一般質問が行われた。
上程された議案は次の通り。
2013年度多良間村一般会計歳入歳出予算の補正▽同国民健康保険事業特別会計歳入歳出予算の補正▽同介護保険特別会計歳入歳出予算の補正▽多良間村介護保険条例の一部を改正する条例▽同後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例▽多良間村税条例の一部を改正する条例