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【特集】新年号
2014年1月1日(水)8:48

大橋 来年1月開通

伊良部と宮古島が連結/圏域の経済規模が拡大


橋の道路部分となる箱桁の設置工事進ちょく率が85%に達し伊良部島が間近に見えるようになった

橋の道路部分となる箱桁の設置工事進ちょく率が85%に達し伊良部島が間近に見えるようになった

 圏域住民の長年の夢だった伊良部大橋は、2015年1月開通(予定)まで、あと1年と迫った。人口5500人規模の伊良部島と約5万人の宮古島が一つになり、宮古圏域の経済規模が拡大する。


 開通後の市役所平良庁舎と佐良浜漁港間の車による移動時間は14分と開通前と比べて18分短縮される。新鮮な魚が豊富にそろう漁業の島は、宮古島からの魚目当ての客でにぎわいそうだ。

 年間の観光客は現在の4万人から、将来は30万人に増えると見込む。観光資源は古くから伝わる伝統行事や通り池、渡口の浜、佐和田の浜など多い。下地島空港で見られる航空機のタッチアンドゴーの訓練も大きな魅力だ。トライアスロンコースや宮古島一周観光ルートの一端を担うことにも期待が集まる。

 架橋では流通コストなどの面で地域間の格差がなくなるのも大きなメリット。大橋は地域産業を育て、新たな雇用の場を生み出し地域を活性化させるとの味方は衆目に一致するところ。橋と一体化した下地島空港と周辺土地の利活用も現在、模索されている。

 県道平良下地島空港線となる大橋の事業費は12年度末までに340億円投資され、総事業費380億円ベースの進ちょく率は、89%に達した。

 本橋部は延長3540㍍のうち3015㍍の連結が完了し、伊良部島が目前に迫った。

 長山航路の上に架かる主航路部の工事は昨年4月に完了し、現在箱桁が同部を越えて伊良部側に運ばれている。

 伊良部大橋(一般県道平良下地島空港線) 伊良部島と宮古本島を結ぶ事業延長6500㍍(本橋部3540㍍、海中道路部600㍍、取付橋りょう170㍍、取付道路2190㍍)の離島架橋。

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