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美ぎ島net
2014年2月17日(月)8:55

開設10年、文化交流の拠点に/一葉式いけ花宮古島支所

22・23日に記念の生け花展


門下生と斉藤教授(前列右端)=2月2日、T&Kハウス庭園

門下生と斉藤教授(前列右端)=2月2日、T&Kハウス庭園

 下地字川満(高千穂)で、生け花普及と、地域の文化交流に力を注いできた斉藤葉彩さん(文部大臣許可/社・帝国華道院特別認定教授)。これまで島の植物をモチーフに生け花の楽しさを多くの人たちに伝えて来た。宮古島で教室を開設して10年、今年はさまざまなイベントを計画、22・23日は教室(T&Kハウス)で10周年記念の花展、6月には家元・粕谷明弘と家元嗣粕谷尚弘による「いけばなLIVE」(マティダ市民劇場で舞台挿花)が開催される。斉藤さんは「2004年に宮古島に移住、教室を開講して学校、地域の皆さんと交流して来た。節目の年にこれまでの歩みを振り返り、今後の活動の糧にしていきたい」と話す。

 斉藤さんのテーマは「身近な美の発見」。1995年より粕谷明弘家元のデモンストレーションとワークショップの補佐として諸外国を訪問し、生け花の普及活動に尽力、宮古では、普段見慣れた植物を新たな視点と感性で向き合い作品に取り組んできた。生徒たちには「生け花を通し自己表現につなげてほしい」と話す。

 2010年には弟子4人と共にマニラで開催されたアジア地区大会に参加、来る6月にはノースカロライナ州で開催される北米地区大会に数人の弟子と共に参加する予定。今回の花展は、生徒たちを3グループに分け、「温故知新」「大地からのスプリング」「再生」のテーマで教室東側の庭園を利用して作品を作り上げる。生徒たちは、与えられたテーマに向けグループごとに花材を選定し、思いを練り上げていく。

 生け花教室が開講されてまもなく入門した糸数草彩(律子)さんは「最初、家元のデモンストレーションに参加して補佐を務める斉藤先生に初めて出合った。その立ち振る舞いに魅了されて入門した。花でも人でも真剣に向き合うことの大切さを教えてくれる。同時におもてなしの心も。自然の素材を生かし、お花には間違いはない、困ったらお花に聞きなさいが口癖。教えは生活の中で生かされている」と話し、師弟の絆は信頼関係で結ばれている。

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